民家周辺が太陽光パネルに覆われる… 全国で問題となっている無秩序な地上設置型太陽光発電

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。

市民の方から産経新聞のネット記事をご紹介いただきました。

(産経新聞2017.4.30)「太陽光パネルで民家包囲」計画もOK?! 発電設備めぐるトラブル相次ぐ 「熱中症」で訴訟にも発展

(リンク先の記事より)

無秩序な地上設置型太陽光発電は、全国で問題になっていますね。

北杜市は日照時間日本一ということもあり、太陽光発電の最適地として早くから注目され、その一方で、無秩序な設備の地上設置による課題の先進地域でもあったと理解しています。

上記の多可町のような事例が、北杜市でも発生しています。

森林を伐採しての設置という事例も多数発生しています。

そのため、数年前より定例議会のたびに条例化をすべし、との提言(質問)がされていますが、市のこれまでのスタンスはかなり後ろ向きなのはご案内の通りです。

市民の皆さんのお話を伺っていると、再生可能エネルギー自体には賛成なものの、無秩序で誰か(何か)の犠牲の上に成り立つようでは反対、という方がほとんどです。

気になるのは、反対しているのは市民の一部、と行政サイドが勘違いしていそうな気配のあるところです。お声を聞いて歩いていたら分かる事ですが、“一部”の極端な意見でないことは明らかです。

北杜市が無策でいた間に、条例を制定した自治体もすでに多数。制定が遅れるほどに傷は深くなります。
世の中の潮流や市議会の勢力図から、北杜市においても条例化からこれ以上逃げられない状況です。しかし内容が弱かったり、抜け漏れがあるような中途半端な条例ならば、ただのアリバイ作り、条例を作ったというアピールが目的と捉えられかねません。

むしろ、条例に明記されていない内容は行って良いと、お墨付きを与えることになり、逆効果となることも考えられます。

これでは本末転倒です。

そのような事にならないよう、市民の皆様と共に、しっかりとしたチェックと提言を引き続き行ってまいります。