太陽光発電設備に関する議員提案条例の審議結果をご報告します

こんにちは。
池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。

本日をもって、平成29年第2回北杜市議会定例会が閉会致しました。

いくつかご報告しておくべきと考えるポイントがありましたので、順番に発信してまいります。

まずは地上設置型太陽光発電設備の無秩序な設置関連です。

3日間に渡り「北杜市太陽光発電設備に関する条例にかかわる特別委員会」で審議した条例でしたが、6月27日山梨日日新聞22面にもあります通りの結果となりました。審議未了で廃案です。

様々な背景があるので理解できるところもありますが、条例案策定の進め方に対する怒りや失望にも似た想い、また、条例の内容が課題解決につながらず逆に問題を拡大しかねないという意見など、大変・大変・大変大勢の市民から反対意見や懸念が指摘される中(私も同感であることはこれまでもお伝えしてきた通りです)、有志議員により提出された条例でありました。

議員有志が提出・制定を目指す太陽光発電を規制する条例は問題を解決するか。私の賛成の条件はこちら。

議員有志による条例案には賛成できません(悲)

どちらのリスクを取りますか?

条例化を求める支援者からでさえ、あれだけの反対を受けていた中ですので、信念を持っての行動であったとも言え、信念の中身は賛否あるとしても、一定程度は意味があったと思います。ただ一方で、一緒に条例を準備してきた提案側会派の中にも、大勢の支援者からの反対を受け、当条例には反対するという議員もいましたので、採決となっても8対13程度で否決になることは確実視される中での提案でした。過半数がまとまれる条例案に修正した上で提出していれば、6月議会で可決された可能性が高かったのが残念でなりません。

否決後の展開として、執行部が条例制定に引き続き及び腰であれば、改めて議員側から条例案を準備して提出する、というのが次のステップとすれば、どう進められるかなぁと考えていましたが、特別委員会最終日に次のような話が執行部からありました。

「今回の特別委員会においてのご議論などを踏まえ、今まで担当レベルにおいて調査・研究を行ってまいりましたが、担当の枠に留まらず、更には市民、事業者、議会、学識経験者などの関係者を交えた組織を立ち上げ、再生可能エネルギー、特に太陽光発電設備に係る推進、規制の在り方など、条例化も踏まえ調査、研究、検討などを行っていただきたいと考えております。また、今、ご提案しました組織についても、早期の立ち上げを目指したいと考えておりますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。」

これは大変大きな発言です。その場を取り繕うための発言ではないと感じました。
太陽光発電事業の認定を受け、まだ工事に着手していない事業が3400強ある可能性がある中で、どのように地域との調和を目指していくか、という議論ですから、約3400件の工事が着工した後に結論がでるようでは意味がありません。
進め方については今後詳細になっていく段階ですが、ぜひ執行部にはスピード感を持って動いて頂きたいと思いますし、私も全力で協力したいと思います。

条例は必須と考えます。

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当件については、これからも進展状況をお伝えしてまいります。

雑談ですが、

今回は審議未了ということで、採決が行われませんでした。

私の立場はこれまでお示ししてきた通り、今回の内容には一貫して反対でしたので、”可決されない”ことが死守事項でした。ただ採決までいった方が市民の皆様に分かりやすかったな、とも思います。なぜ提出議員サイドが採決を求めなかったのか不思議です…

次のブログでは一般質問の内容について、ご報告いたします。