根拠は「言い伝え」だった!?明野だけ不平等な通学補助について。

こんばんは。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。

本日は6月定例会で私が行った一般質問に関連してお伝えします。
(分かりやすくするため、教育部長からの呼びかけで議論した内容も織り交ぜて説明します)

今回は「条例や規則等に明記されていない運用について」ということで、
明野だけ不平等に見える小・中学生の通学補助についてと、今後の改善方針について質しました。


明野だけ不平等に見える、とは具体的には下記イメージ図のことを言います。
北杜市では、小中学生は通学距離が4km以上※の場合は、規則・規程に則り通学が補助されています。
※やや複雑な計算方法です。リンク先(→規則規程)をご参照ください。もし分からなければ、一緒に計算しますのでお問い合わせください。

しかし明野だけは、小学1、2年生だけが補助され、小3〜中3は補助がされていないそうで、学校からの配布物で偶然分かりました。

これについて、教育委員会教育総務課(教育部長も)や一般質問で確認したところ、
規則及び規程の範囲内において、学校関係者や地域の意向を踏まえた運用である
とのこと。

規則や規程からは、どこをどう読んでもそのように運用できると読み取れないため再確認すると、
規則、規程には、小学校1、2年生のみを対象としてはならない(小3以上を対象外としてはならない)、とは記されていないため適切な運用の範囲内である、
とのご主張(愕然)。

しかも、
いつ、誰が決めたのか、といったことを含め経緯の記された文書は存在しない、
そうで、いわば「言い伝え」をもとに、これまで運用してきたようです。

合併後にできた規則・規程に反するでしょうと言われても、私には全く反論できません。明野の子どもたちだけ不平等であり、等しく納税しているご家庭が等しく補助を受けられないのは著しく不平等と感じるのは私だけでしょうか。

そのように質したところ、
教育委員会としては保護者の希望を受けて今の運用をしている
と…
明野の保護者にもお話を伺ったのですが、そのような意向調査など記憶にないし、希望すれば補助されるとも知らなかったそうです。補助を受けられるのにお断りするご家庭はかなり少数派だと思いますし、もし意向調査があればご認識があるはずです。

裏を取れてませんが、以前教育委員会に申請したら却下された、という話もあるそうで…いやはや
規則・規程に明記されていない、何かしらの文書もない、保護者の意向の調査もどうやらしていない、ということで、残念ながら教育委員会の主張には正当性が全く見出せません。ということで、私にはとても明野の皆さんに対してご納得いただける説明が思いつきません。市民が選んだ市長や議会で決めたわけではなく、民主的な運用がなされていないと言えるのではないでしょうか。

今後もこれまで同様に、ご希望があれば補助する、

とのことで、教育委員会と認識が合致する点からはすぐにでも着手し、リカバリーすべきなので、教育委員会主導で各ご家庭に意向調査を行う、というのが次のあるべきアクションでしょう。

様子は随時確認し、ご報告してまいります。

さらに言えば、規則・規程に則らない運用であったならば、過去に遡って補助金を支給しないとまずいのでは?というお話も市民の方からご指摘頂きました。教育委員会のミスだ、と言われても私には反論できませんので、ごもっともだと感じます。年数万円の補助が最大9年間あったとしたら、合計ウン十万円という額になりますね。
これについてはもう少し研究してみます。もしお詳しい方いらっしゃいましたらご支援頂けますと嬉しいです。


いつも申し上げますが、この手の市民から見て「おかしいじゃないか!」という運用は、法令を変える必要など全くなく、単純にきちんと従うだけの話なので、市長の改善指示だけですぐに良くなります。
市長のリーダーシップに期待しつつ、引き続き問題提起を続けます。