韮崎市、甲斐市の水にも影響!?大平牧場跡地にて検討されている太陽光発電(メガソーラー)が心配な件

こんばんは。池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。

本日午前中、北杜市須玉町増富の旧大平牧場跡地にてメガソーラーが検討されている場所の視察に伺ってきました。最終化はされていないようですが、14.7Mのパネルを29ヘクタールの土地に敷き詰めるようです。

合併前の地図ですが、場所的には下記写真の塩川ダム右上の横尾山の麓になります↓

場所は標高約1600mで、山の傾斜地です。

入り口にある看板↓


入り口付近からの写真↓

右手に見えるのは、保安林で黒森エリアの水源となっているそうです。

とても美しい場所で、いくらでも山菜が採れる場所とのこと↓

パネルの設置が予定されている場所↓

最初の地図に戻りますが、ここに降った雨が塩川ダムへと流れ込みます。

このダムの水は、北杜市(須玉、明野)、韮崎市、甲斐市で使われます。パネルに万が一のことがあったら、飲料水が汚染されるリスクがあるのでは?と心配の声が上がっています。

県道610号から牧場までは市道だそうで、雪が降っても今は除雪してないそうですが、パネルが設置されれば市は常に雪かきをして災害に備えないと、イザという時に手も足も出ないような場所です。

100mmの雨で通行止めとなる道もあり、防災上非常にハイリスクなロケーションです。

事業者は固定買取価格(電力消費者が負担)によって利益を上げられますが、果たして北杜市全体で見たときに、また韮崎市、甲斐市のことも考えたときに、どれだけのメリットがあるのだろうか、と感じました。

こういった事業を考え直してもらうためにも条例が必要と言えます。

ただ事業認定を受けた日を基準にすると、当案件に対してできることはほとんどないでしょう。他自治体の条例のように工事に着手しているか否かを基準とする必要があります。

現在執行部の方で条例化も視野に入れた検討組織の立ち上げ準備をしています。1日も早く立ち上がるよう引き続き注視いたします。

本日の視察先の途中の風景も最後にご紹介します。

かなり残念に感じてしまうのは私だけではないでしょう。

固定買取価格という国民の負担の上に行われている、再生可能エネルギーの普及の趣旨とは異なる事は明白ではないでしょうか。