平成28年度の”一般会計決算”に反対した理由(2)〜指定管理者制度〜

こんばんは。
随分遅くなりましたが、平成28年度一般会計決算に反対した理由も順次ご報告してまいります。

今回は指定管理についてです。


指定管理者制度とは、ウィキペディアでは次のように説明されています。

指定管理者制度(していかんりしゃせいど)は、それまで地方公共団体やその外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめとした営利企業・財団法人・NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代行させることができる制度である。

公の施設の管理、運営に民間等のノウハウを導入することで効率化を目指す、ということです。行政はコスト意識が低いというのは定着した一般論かと思います。ですので民間が運営することで低コスト高サービスを目指すもの、と捉えられると思います。

多くの施設で市からの指定管理料を受けずに、利益を出していたり、市へ納入金を納めています。

一方で地域からも厳しいご意見が多いのですが、アグリーブルむかわのようにいつ前を通ってもレストランも宿泊施設もオープンしているようには見えない施設もあります。財務情報含め、評価は案の定厳しいものです。

そういった施設が全体でみて少ないなら28年度は合格、とは言えませんでした。血税が投入されているわけですから。


決算認定から少し逸れますが、
当施設の方に聞いたわけではありませんが、利益を出すと

・役所から支払われる指定管理料が減る、とか

・役所から納付金を求められる、

ということで不要不急な支出で収支をゼロにした方がいい、と言った話を聞いたことがあります。

また、役所が厳しく指導できない理由として、”市と指定管理業者は発注者と受注者という関係ではない”、と言った主旨の説明も聞いたことがあります。この説明を是とすると、施設が適切に運用されなくても、誰も責任を負いません。

市民からすると、私たちの資産を使って最高の行政サービスを求めているわけですから、市や指定管理業者がもしこのような姿勢なのであれば、制度活用が不十分では?と言われても反論できません。

さらにそもそもの話で言えば、なぜ行政が手を出したのか私にはさっぱり理解できない施設もあります。民間セクターがリスクテイクしないのに、行政が手を出してうまく行くはずがありません。そういった施設は売却も厳しいでしょうが、検討すべきではないでしょうか。

評価方法については今の内容ではいかがなものかとは言えますが、申し訳ありませんが正直に申し上げて、どう評価すべきかについては良い答えを持てていません。

引き続き指定管理者制度について研究してまいります。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

※北杜市ホームページより。アグリーブルむかわの写真。