(続報)「欲しい」≠「必要」。小学校にエアコンが「必要」かこのアンケートで把握できるか?

北杜市内の小学校において、「教室にエアコンは必要だと思いますか?」アンケートが開始されたようです。

そもそも何の話しかご存じない方はこちらを参照頂くと背景が分かります。

小学校1教室あたり約370万円のエアコン設置 ← 私は賛成できませんでした

今回配布されたアンケートはこちらにてご確認頂けます。

(アンケート)教室の環境整備についてのアンケート

北杜市は全体的に標高も高く、夏は避暑に来て頂ける観光地です。

清里高原(駅の標高が1,274m)がイメージされやすいかもしれません。

小学校のある場所の標高は清里高原より低く、幅がありますがそれでも次のような標高です(こちらのサイトで調査)。

・泉小学校 856m

・小淵沢小学校 846m

・長坂小学校 729m

・高根西小学校 680m

・白州小学校 606m

・明野小学校 572m

・武川小学校 523m

こうした場所にある小学校7校120室にエアコンを設置するのに、4億4,176万円の補正予算が計上がされたわけです。

机上で検討された稼働日数が少なく、稼働する日も稼働時間が少なく、対象の部屋数が私には異様に見えるほど多く(普段使わないと思われる部屋が多く含まれる)、そして一部屋約370万円はべらぼうに高くないか?というのが反対議員が多く、賛成した議員も付帯決議付きだった改めての背景と私は捉えています。

必要(need)ならば設置すべきです。

ただ今回のアンケートでは、使っている言葉こそ「必要だと思いますか?」ですが、欲しい(want)ということだけが分かる結果になりそうに思うのは私だけでしょうか?

「欲しい」≠「必要」です。欲しければ何でも購入するのか。そんなはずはありません。

この件、急いで進められる状況には全くありません。この夏に間に合わせたいならば、教育委員会はもっと早く検討に着手すべきでした。

まずは室温と外気温の調査からスタートすべきでしょう。ネットで少し検索しただけでも、今は10分おきにとか設定間隔ごとに手軽に温度計測できる機器があるようです。

室温を計測した上で室温が高い場合、子どもたちはどう感じているか?ということであれば、今回のアンケート内容に一定程度は理解できます。ただその場合も、導入費用(一部屋約370万円)は明記すべきです。これだけの費用をかけるならば、給食センターを自校式で継続してください!というお声も頂いています。

 保護者の疑問を解消できず不承認に。武川学校給食センター統廃合について。

 (続報)武川学校給食センター統廃合について。センター方式の妥当性を保護者にご納得頂けず…

トップである教育長(任命責任者は市長)は、今のような市民目線で合理性が十分ではない状況で前に進めるような不可解なことはしないと信じていますが、ここまでの流れから心配になるのは私だけではないでしょう。

小学校へのエアコン設置については引き続き情報発信してまいりますので、市民の皆様も注目して頂き、ぜひ話題にして頂ければと思います。皆様の血税です。

市長、教育長の判断とリーダーシップを信頼したいと思います。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)