「仰け反り」や「ため息」噴出。太陽光等再生可能エネルギー発電設備設置に関する検討委員会が開催。

こんばんは。

本日「第5回北杜市太陽光等再生可能エネルギー発電設備設置に関する検討委員会」が開催されました。

まずこれまでの開催日を列挙しますと、10/24、11/20、1/22、3/28、本日5/9であり、このスピード感の無さに加え、委員長や実際に日程を調整する事務局から危機感が伝わらないからか、毎回のように市民委員から強い抗議がなされています。説得力のある合理的・論理的な理由は聞けていません。

(委員会名簿はこちら。委員長は篠原充氏、副委員長は坂本清彦氏。)

加えて次回の議事内容の議論の際の委員長の采配にも首を傾げざるを得ませんでした。

国(専門家、推進の立場の人、関係機関の人と言われてたかな?)から人を呼んで話を聞きたい、と委員長から提言がなされたわけですが、その理由として

“当委員会での議論が推進反対の内容になっているから公平性に偏りが生じるため”

といった趣旨の説明。

傍聴席からは仰け反りやため息噴出…。

それもそのはずで、委員は誰一人として再生可能エネルギーを否定していません。

誰かや何かの犠牲のもとに成り立つ再生可能エネルギー設備の設置に対して問題を提起しているだけです。

ただでさえ非常に遅いペースで進んでいる委員会ですから、優先度や重要度の低い議案ならば避けるべきと言えます。

専門家を招聘するだけの会を開くことに複数の委員からかなりの強い反対がなされ、次回は市への提言内容を議論開始する提案がなされました。

しかしながら議論がまとまりません。やっとの事で委員から両方やればいい、と提案が出たにも関わらず、それでもなかなかその方向でまとめない、異様な会議運営との感想が多く聞かれました。

しびれを切らした委員から採決で決めてください、という提案も採用されず(専門家招聘に必要性を感じていないと見える委員が半数以上に見えました)、委員会を閉めようとしては反対され、やっとのことで、両方議案に入れる、という結論になりました。

この議論に1時間ほども…

当委員会は、提言内容が重要なことは当然ですが、いかに早く提言を出すのかが“命”の委員会です。

地上設置型太陽光発電設備の設置工事に着手されたら遡求には限界があるはずで、条例を作っても実質的な意味はありません。

当委員会から提言を受けて、条例が議会に提出されるには、さらに時間がかかります。すでにかなり手遅れな状態なわけです。

もっと時間稼ぎをしたいだけでしょう、と傍聴者から言われましたが、そのような誤解を受けないためにも、北杜市・市民、特に子どもたちの未来のために死ぬ気で(表現が不適切だったら申し訳ありません)スピード感を持って対応して頂きたいと切に願うものです。

最後に委員の方々からの発言をご紹介します。(録音しているわけではないので一言一句は議事録を。一部私の見解。)

・富士山の麓に地上設置型太陽光パネルが乱立している絵葉書を皆さんは買いますか?

・(国?から視察に来た方々の発言として市民委員が紹介)FIT法は劇薬であり、北杜市ではその副作用が全て出ている。

・(市民委員から議員委員へ)ご自宅の隣接地に地上設置型太陽光発電設備ができてもいいのか?→それは困る、といったニュアンスでの回答。

・スピード感が無いと毎回言っている。このままだと、5月中には開催されず、6月は議会で無し、7月にやっと開催(ここで専門家を招聘)、8月はお盆で無し、9月は議会、10月に開催(ここでやっと提言案の議論開始)になっても、これまでの開催実績から不思議ではない。→市長がその気なら事務局のリソースを重点配分し、このようなスローペースな進め方にはならないのでは?

・法律の専門家の意見が聞けてない(から提言案の議論は早いとのニュアンスに聞こえましたが)→提言案を見てもらって意見をもらったらいいだけ。必要とされるスピード感への理解に“?”

・再エネは太陽光だけではないから提言案の前に水力や風力の議論をすべき→太陽光以外北杜市では問題は発生していない。上記同様スピード感に対する理解に“?”

実は市民委員から大変わかりやすい論点整理された資料が提出されました。議員サイドから出せず大変お恥ずかしく申し訳なく感じていたところ、一部の議員委員から、受け身とも感じられる発言が冒頭多くあり、恥ずかしさから傍聴席で下を向いてしまいました。重ねて申し訳なく思います。

資料の内容については本日は長くなったのでまた改めてご紹介したいと思います。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)