議会最終日は大紛糾。午前0時まで再開されることなく流会となりました。

昨晩午前0時をもって、平成30年第2回北杜市議会最終日が流会となり閉会となりました。

普通であれば午前0時などという議会運営はありません。

藤原尚議員の資格審査(北杜市に住んでいないと議員資格がない)についての採決関連で紛糾したことが要因です。

すでに大勢の市民が“怒り”の情報発信をしています。

NHK、毎日新聞もかなり踏み込んで報道してくれました。

NHK(※期間限定のようですので、視聴はお急ぎください

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20180629/1040003015.html

毎日新聞(2018.6.29)

どう考えても「居住実態がある」とするには無理のある条件が揃っている中で、

同じ会派の議員や、普段採決行動が同じ議員たちが「居住実態あり」と採決する流れにありました。

調査不足なことがまだまだありましたので、再付託の動議も私を含む6名の議員から出されました。

そんな中、勇気を出して証言してくれた方の私生活について暴露する、という藤原尚議員本人から前代未聞の弁明がされました。これは地方自治法132条に抵触する可能性が極めて高いと言わざるを得ません

参考文献によると、次のようにも説明されています。

地方議会の議員の場合、国会議員と異なり、会議における発言等については院外無答責の特権(憲法51条)はないため、発言内容によっては名誉毀損(刑法230)の罪が成立することも考えれられる。

当然取り消しと謝罪を求める動議が提出されたわけですが、それに対する藤原議員からの説明の中で、2次被害が心配されるような説明が始まったため、再度紛糾。

中嶋新議長が傍聴人全員に退席を命じる、という、これまた信じ難い議会運営をしたため、収集がつかなくなり、暫時休憩。そのまま再開されることなく午前0時を迎えた次第です。(ちなみに議員名簿は公開されてます→こちら

結果、審議未了廃案です。資格審査は一度「資格あり」と採決されると、同一任期中に再度資格審査を求めることはできません。

しかし廃案なので、改めて資格審査を求めることができます。

期せずして再付託と同じと言って良い結果となりました。複雑な心境です。

それにしても…という1日でした。

無理やりにでも前向きに捉えれば、北杜市議会の現状を市民の皆さんに知って頂ける機会になった、

これを機会にご自身が投票した市議会議員がどのような採決行動をするのか注目して頂き、次の選挙に向けて、多くの市民の皆様に改めて考えて頂くきっかけになった、

と考えれば、次に繋がる1日であったとも言えます。

9月定例会の前に臨時会が開かれるものと思われます。

すぐに次の闘いが始まりそうです。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

—2018.6.30追記—

NHKの動画が視聴できない方のために、テキスト情報をペーストしておきます。

『北杜市議会で居住実態に疑念があると指摘を受けた男性議員の議員資格の有無に関する議案が28日に審議されましたが、議員の発言をめぐり議場は混乱し、採決されないまま議案は廃案となりました。

北杜市議会は、おととし初当選した藤原尚議員について「居住実態がなく議員資格がないのでは」という市民の指摘を受け、ことし3月、特別委員会を設置しました。
委員会では水道の使用量が4か月間、0立方メートルでガス料金も1年と5か月間で6300円余りだったことに対し、議員が「家族は韮崎市で暮らし、自宅では寝泊まりのみでトイレは畑で済ますなど水道やガスを節約していた」などと説明し、委員会は最終的に「居住を認め議員資格はある」とする結論をまとめていました。
28日は委員会報告受けて、本会議で議員資格の有無に関する議案が審議されましたが、委員会で証言した市民の個人情報に関する藤原議員による発言をめぐり傍聴人が抗議し、議場が混乱しました。
議会は深夜0時で流会となり議案は採決されないまま廃案になりました。
藤原議員は「委員会で説明したとおり市内に居住している。議場での発言については謝罪するつもりだったが、混乱が続き、できなかった」と話していました。』