「市政・活動報告」の図書館への設置“許可”が一転“却下”へ… 教育委員会は大丈夫?

年に4回の市議会定例会が終わると、「市政・活動報告」を紙で作り、ポスティングや地域を歩く時に持参してお渡し、ご報告しながらご意見ご要望などを伺っています。

これは北杜市議会政務活動費の交付に関する条例にて「広報費:議員が行う活動、市政について住民に報告するために要する経費」として明記されているものです。

全戸ポステイングか新聞折込をすると隈無く配布できるのですが、いかんせん資金力に制限がありますし、

直接手渡しながらお話を伺うことも大事にしたい、とも考えています。

そんなこともあり、少しでも多くの市民の方へ届くよう、市内図書館にて掲示をお願いしてきました。

もちろん正式ルートで申請書を出して、許可を得てのことです。年度毎の申請で2回許可を得て掲示してもらってました。

それが市民からの指摘により、設置ができなくなった旨の連絡が突然入ったのです。

んん?と思い、過去の議事録を確認すると、やはり撤去に妥当性は全くありません。

平成28年第3回市議会定例会(私が議員になる前)の議事録を見ると、次のように書かれています。

(某団体)発行のニュースを図書館が掲示拒否したことが新聞で大きく取り上げられ問題となっています。市の見解と対応を伺いたいと思います。

教育長の答弁では

教育長(藤森顕治君)…掲示資料や定期刊行物等の取り扱いについて図書館協議会にご意見を伺い、統一的な方針を定めてまいりたいと考えております。

平成28年第4回北杜市議会定例会議事録を見ると、次のようになっています。

教育長(堀内正基君)…図書館協議会で…新たな図書館内の掲示物の取り扱い基準の策定について協議していただいております。

そして平成29年2月23日に行われた図書館協議会の議事録には次のように。

(館内に掲示できないもの案として、“特定の政治団体の政治活動に関するもの”とあることに対して)

会長:…政治活動については事務局の見解を教えてもらいたい。

事務局:(色々と説明)

会長:これも政権の転覆や日本を変えてしまうような運動でない限りいいのでは無いか…

委員:了承した。

撤去に対して、さすがに「はあそうですか」と言うわけにいかず、説明を求めたところ、

こうした過去の議事内容に気づいたのか、最初から分かっていたのかは分かりませんが、

“撤去”から掲示許可を“変更(一旦、掲示を取り止める)”と表現が変わり、連絡がありました。

私同様、共産党の報告書も同様の扱いを受けた、ということで、一般質問をされたところ、市民とはたったお一人、とのこと。

そして早急に図書館協議会に諮り、結果を教育委員会で揉む、と言った答弁。(正式には議事録)

んん?過去の答弁で、すでに解決している内容を再度議論するのか?

市民からの指摘はお一人からでも大切ですが、その方に普通に説明したら良いだけでは?

さらに以前は図書館協議会が最終意思決定機関として扱っていたのに、今回はさらに教育委員会??

腑に落ちないことだらけです。

早急に図書館協議会を開く、とのことでしたので、近々開催されるものと思います。

この問題、関心の高い方が多いはずですので、当然私は傍聴に行きますので続報もお伝えしてまいります。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)