さすがに無理です…市民の理解が得られない平成29年度北杜市一般会計決算認定に反対。

4日間に渡り審査してきた平成29年度の北杜市一般会計予算の決算認定に反対しました。

とてもシンプルであたり前のことばかりですが、それゆえに絶対に譲ることができない理由です。

①投下された予算額が妥当と言えるか → 言えない

②費用対効果(行政効果、経済効果など)が十分と言えるか → 言えない

③ふりかえりが十分と言えるか → 言えない

いくつか例示します。

①投下された予算額が妥当と言えるか → 言えない

これまでもお伝えしたきた通り、子育て支援住宅、就業促進住宅の予算は異常です。やっぱり皆さん驚かれる1戸あたり3000万円の就業促進住宅。妥当性を説明できればいいのですが。お住まいになる方には何の落ち度もありません。100%の稼働率となり、退出後も北杜市にお住まいになって頂きたいです。 小淵沢駅前の東屋についても以前書きました。(続報)小淵沢駅の2700万円(°_°)の東屋ができてましたしかしなんと、今日の説明で、さらにコストがかかっていて実は総額3000万円以上であることが分かりました。嘘ではないけど正確ではない説明をした、と言われても反論できないでしょう。こういった役所(市長)の姿勢は随所に感じられ、一向に改善しないのも大問題です。頑張っている現場職員が可哀想です。 

②費用対効果(行政効果、経済効果など)が十分と言えるか → 言えない平成29年度も観光関連で、多くのパンフレットや民間だったら実施許可がでないようなイベントなどが含まれました。象徴的なので繰り返し言いますが、稲絵アート(170万円、職員人件費は別)、都心の駅や高速道路でのサービスエリアでのパンフレット配布など、北杜市の観光売り上げや税収アップには、まったく影響ないのでは?と言うのが市民感覚と私は捉えています。北杜市の稲絵アートは観光振興のため?何を目的とし結果はどうなのでしょう?

③ふりかえりが十分と言えるか → 言えないこちらも以前ご紹介した獣害対策を例とします。集落がサルの楽園に?住民がサルに追い出される… 獣害対策勉強会に参加してきました平成29年度決算においても、獣害対策の結果、目標とする農業被害や生活被害がどうなったか、説明は聞けませんでした。猟友会の皆さんをはじめとした方々の活動で、イノシシ、シカ、サルなどの捕獲はされています。担当課としての責任は効果検証をすることまで含みます。それが平成29年度決算でもされていませんでした。  ■許容できない事業がある一方で、多くのしっかりと頑張っている事業がたくさんあります。しかし例示した問題は、当決算の前から指摘し続けてきたことです。居眠りでもしていなければ聞いているはずで、それでもやらないと言うことは、渡辺英子市長は改善する気がない、あるいは、課題だと考えていない、と言うことになりますし、そうだとしたら、次の選挙で交代して頂くべき、とすら言える状況ではないでしょうか。あまりに受け入れられません。 これでは決算認定に賛成のしようがありませんでした。私の席は最前列なので起立採決の結果はしっかりと確認できてませんが、議会事務局が数を慎重に数えていたので、過半数には達しませんでしたが反対した議員が多かったようです。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。