検討委員会の提言書に沿わない条例案!?市民からの公開質問書へ市長は誠意ある回答を。

他の議員さんや関心のある市民の皆様がすでに積極的に情報発信されていますが、

「(仮称)北杜市太陽光発電設備設置と自然環境の調和に関する条例(素案)」が公開されパブリックコメントを募集しています。

→ https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/8879.html

しかし検討委員会の提言書(条例骨子)が尊重されていないとし、渡辺英子市長へ提出した公開質問書とポイントを整理したペーパーが本日新聞折込がされました。→こちら

そもそも検討委員会とは、ですが、1年半ほど前に議員有志が提出した条例案が廃案となった後に立ち上げられました。

委員には、公募で選ばれた市民、事業者、弁護士、学識経験者、そして各会派から1名ずつ計6名の議員もメンバーとなっています(当時無会派だった私は委員になれませんでした)。

提言書の内容は当然ですが、条例の施行時期がキモであり、スピードが求められる中、サボタージュのような印象も受けてしまうスローペースで進んだことは、これまでのブログでもご報告してきた通りです(毎回のように市民委員が苦言を呈していました)。

この検討委員会が全会一致(全会派の議員や事業者含む)で提言書(条例骨子)を提出したわけです。

そこからさらに5ヶ月を費やして、渡辺英子市長は条例案を公開し、現在パブコメを募集している、という状況です。

本日、北杜市が公開した太陽光発電条例素案に関する市民学習会があり、主に市民委員を勤められた方々のお話を伺うことができました。主なポイントは新聞折込されたペーパーの通りです。

当案件に限らずですが、条例の施行により100点ではないにせよ、現状よりも良くなるなら賛成も選択肢となりますが、悪くなるなら受け入れることはできません。

何度も申し訳ありませんが、1年半ほど前に議員提案された条例は、現状よりも決定的に悪くなる要素があったため、その他の案件では行動をともにできることが多い議員さん達でしたが「反対」の立場を早い段階から明確にしました。

今回はどうか。

条例の実効性ではなく、”条例が策定されること”が目的のようなご意見の議員さん(しかも野党サイド…)もいます。

私はといえば、パブコメや市民委員さん達の指摘により、条例の内容が良くなるかを見極める必要あり、素案のままでは「厳しい」というのが率直な意見です。

(イメージ)

今後ですが、

パブコメ → 条例最終化 → 議会へ上程 → 全協にて議論 → 6月議会で採決 → 施行

となるのが通常の流れでしょうか。

今のところ少数派とはいえ別のアプローチを考えている議員もいるようで、どうなるかはまだ見通せません。

ただ、これまで散々時間をかけて予算も投下して調査研究を全会派で実施してきたわけで、

さらに言えば全会派の代表も賛同して提言書を出したわけですから、尊重するように渡辺市長へ要求するのが筋でしょう。
ダブルスタンダードに対してとても寛容な議会なので、予想を超える展開もありえますが…

今後もご報告してまいります。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。