無念。骨抜きにされた太陽光条例の可決は「後退」であり「前進」ではない。

北杜市議会6月定例会も終盤へとさしかかっております。

太陽光発電設備の設置に関する条例の特別委員会審議も昨日が最終日で採決がありました。

条例の内容は検討委員会の提言書からかけ離れ、市民の声が蔑ろにされいると言え、賛成は不可能でした。

これまで市民が必死に事業者と交渉して勝ち取ってきた設備の高さや敷地境界からの離隔距離についても、事業者へお墨付を与える内容です。

一方で市民の声が力になったのか、修正案が複数出されました。

「条例案に反対なので修正案を出す」ということであれば共闘できるのですが、

「条例案に賛成だが修正案も出す」言い換えると「修正案が否決されても条例案には賛成する」

ことは筋が通らないと考えますので、共闘することはしませんでした。

高さを2.5mから2メートルにする+施行期日を6ヶ月から3ヶ月に早めるという北杜クラブ千野議員からの修正案のみ可決されました。

賛同できない条例が早く施行されることになるので、当然我々無所属の会は反対しましたが、あとは共産党だったと思われます。

これら修正案を踏まえて採決がありましたが、結果は次の通りとなりました。

(池田調べ。正確には議事録となりますので間違いがありましたらご指摘ください。)

【賛成】・・・ともにあゆむ会、明政、北杜クラブ、公明党、ほくと未来、清水敏行議員

【反対】・・・無所属の会、共産党

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今回の結果は「前進」ではなく「後退」
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全会派からの代表、市民、事業者、弁護士、学識経験者?が20人で1年かけて議論し、合意して提出した提言書があったにも関わらず、適切な条例とならなかったことは、私の力不足です。

条例ができないと修正できない、といった主張も聞こえてきましたが、理屈が謎でしかありません。

「後退」する内容のものを一定期間であっても施行されることがあってはなりませんし、

現実的に修正ができるかと言えば、今の議会の力関係から考えれば現実的でないことは明らかです。

木曜日の最終日に討論がありますので、後日改めてその内容はご報告いたします。
もし議会・首長を変えたい、と思われたなら、次のチャンスは来年11月の市長・市議会議員選挙です。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。