怒!判断材料を一切示さないのに同意だけ求められても賛成できるわけない(教育長、教育委員の任命)

本日より12月議会がスタートしました。
会期は19日までとなります。→日程リンク

初日は会期の決定や提出される議案の説明、専決処分の報告などで無風となることが多いのですが、本日は教育長(任期満了)、教育委員2名(任期満了1名、辞職1名)を新たに任命するのに議会の同意を求める件、がありました。

【地方教育行政の組織及び運営に関する法律】

第四条 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。
2 委員は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育、学術及び文化(以下単に「教育」という。)に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

上記の通り、市長が議会に提案し、議会の同意を得る必要があります。

同意人事については、得票率が1/3程度だったとは言え、選挙で民主的に選ばれた市長に一定程度お任せする、というのが私のスタンスですが、副市長や教育長・教育委員はそうも参りません。この3年間、看過できない事案がいくつもありました(増富問題、いじめ問題などなど…)から、市民生活を守るために慎重に判断する必要があります。

しかし・・・・・・・
今回もまたひどいもんでした。

まず、本日議場に入るまで教育長と2名の教育委員さんの情報は、名前すら議員には知らされませんでした。

これまでも同様の進め方だったので、議会運営委員会(原堅志委員長)にて、事前に名前、経歴、考え方など判断材料を提示してくれるよう要望しました。また、土屋副市長にもお会いした時に非公式ですが口頭でもお伝えしました。

しかしながら採決当日、名前、住所、生年月日のみが提示されました。
どうやって判断せよ、というのでしょうか。
渡辺英子市長は、議会(=市民ですよ)を愚弄しています。

教育長、教育委員候補が適切な方であるか判断するには、
・やっとのことで立ち上がったいじめ第3者委員会の立ち上げ経緯について(→遵法意識)や、
・当初1教室あたり370万円で予算提案してきたこと、稼働率の著しく低い教室にも大量に設置したこと(→血税に対する姿勢)、
・中学校適正配置についての考え(→地域における学校の位置付けをどう見ているか)、
など判断材料として伺いたいところです。

市長は職員を採用する時に、名前と住所と生年月日だけで判断しているのでしょうか。

ちなみに私の反対討論に対する反対の討論(ややこしい)をされた議員さんがいましたが、思わず唸ってしまった、といったご主張はありませんでしたのでご紹介しませんが、ご興味ありましたら議事録を共有しますのでご連絡ください。

※ちなみに教育長は再任でしたので、これまでの3年間を振り返り「反対」しました。
※教育委員候補2名については情報ゼロなのであって、“人物”を批評しているわけではありませんので念のため。

採決の結果、反対したのは無所属の会2名のみでした(栗谷議員、池田のみ)。

このような進め方を改善しよう、議会を改革していこう、という議員は我々以外にいないのでしょうか。
お考えが情報発信されることを期待したいです。

完全に余談ですが、私のことを周りに聞こえるようにディスっておられるベテラン議員さんがいらっしゃいます笑

必死な感じが伝わってくることから、それだけ注目していただき、脅威にでも感じていただけているのだろうと思いますから大変光栄ではあります。
さらにそう感じて頂けるよう精進いたしますが、それだけでは議会は変わりません。
選挙で過半数を獲る必要があり、私一人が再選されても意味がありません
過半数の勢力があれば、今回のようなことは瞬殺で変えることができます。

来年11月の選挙に向けて、様々な動きがでてきており、選挙後は全く異なる“議会”になることを敏感に感じ取っている職員さんも結構いらっしゃいますね。

私も動きを加速していきますので、改革派市民の皆さま、ご支援よろしくお願いいたします。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。