あんぐり:さすがに看過できない賛成討論の内容。理由を記しておこう。

本日12月議会が閉会となりました。

最終日の議案30件ほどの中で、2件について反対しました。

(1)北杜市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例について
(2)令和元年度北杜市一般会計補正予算(第6号)

詳細については改めてご報告しようと思いますが、今日は(2)令和元年度一般会計補正予算に対する賛成討論(私がしたのは反対討論)への考えを記しておきたいと思います。

正式には議事録となりますが、2つの理由から賛成されていました。

一つ目は、すでに可決された内容が含まれる予算を否決するのは“看過できない”、とのことでした。

どういうことか。市長をはじめ、議員、職員の報酬等をあげる議案(上記1)に私は反対しましたが、賛成多数で可決されまして、その追加報酬分が含まれる予算(上記2)であるため反対、としたことに対してのご主張だったわけです。
これはまあ“看過できない”ことに賛同の方はほとんどいないでしょうから、ご主張の一つがそうでしたよ、ということでご紹介。

驚いたのは二つ目のご主張。
ざっくり言うと、予算の一部がダメだという理由で全体を否決することで、他の予算も執行できなくなるので賛成すべし、といった内容でした。意見の違いとは言え、さすがにこれは看過できません。
全てを言わなくてももうお分かりとは思いますが、このご主張を是としてしまうと、どのような予算提案であっても全体としては「賛成」しか選択肢はなくなります。
仮にどのような酷い内容の予算であっても、進めるべき内容は必ず一つや二つは含まれるからです(実際は当然もっとたくさんあります)。どれだけ酷い予算を盛り込んでも必ず可決されるとなると、行政サイドはやりたい放題になる可能性がでてきます。

これでは議会のチェック機能が果たせているとは言えないでしょう。

さすがにスルーすべきではない重要な内容でしたので、ここに記しておきます。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。