審議会が紛糾!? 中学校統合を前提に進める渡辺市政の姿勢が明らかに。

小中学校適正規模等審議会が12月20日に開催されていました。
市HPに開催予定を載せておらず、私も気付きませんでしたが、参加者から聞いた話では統合という結論ありきの進め方(資料構成)だったそうで、危機感を覚えたので取り急ぎ情報発信いたします。

地域向け説明資料が統合前提で異論噴出だったとのこと

これまでの議会向け資料もそうでしたが、当審議会で議論された資料を見たところ、改めて渡辺市政の姿勢が如実に表れていると言えまして、中学校は統合することが前提で、その方向に誘導するための資料としか見えません。

例えば、将来の生徒数推計ですが、社会増(移住による増加)は考慮せず、外しています。移住政策に本気ではないことがここでも透けて見えます。

そして、小規模校の「課題」を強調した資料構成となっています。しかしその課題は論理的に導き出されたとは言えない内容です。文科省から引っ張ってきているようですがダメなものはダメです。
統合による「効果」も書かれていますが、元データが謎で信憑性が不明です。

極めつけは、統合されて廃校になった学校の跡地活用事例を紹介。
統合を進めたいのは既に十分伝わってきますが、さすがにあからさま過ぎるでしょう。

最後に整理されている「検討の論点」は、ご想像の通りで統廃合が前提の”論点”となっています。

地域説明会で渡辺市政の”方針”が前提とならないよう、取り急ぎ情報発信。ぜひ必要とする方へ拡散を。

こうした内容の資料だけ見ると、審議会も統合の方向で議論しているように見えてしまいそうですが、雰囲気は全く異なり、委員からは異論が噴出したそうです。統合も選択肢の一つですが、それはあくまでも様々な可能性を議論した上で決定することであって、前提ではなく、統合しないという選択肢も同等に扱う必要があります。当たり前ですが。

今の学校の仕組みを前提としていますが、ゼロベースで議論をすべきですし、小規模校の課題が仕組みの変更で解決できるなら、それも当然選択肢となります。
教育に活用できる新しいIT技術なども発達しています。

1月下旬から旧町村単位で説明会が開催されます。まだ市HPには掲載されていませんが、1発目が1月21日19時から明野総合会館です。
説明会参加者が資料を見たときに、市も審議会も統合前提で異論なく進んでいるかのように勘違いされ、異なる意見が言い難くならないよう、取り急ぎ情報しておりますので、必要とする方へ拡散のご協力をお願いできますと幸いです。
傍聴も可能とのことですので、私も全ての説明会に伺う予定です。

ちなみにですが、私は統合の選択肢を排除しているわけではありません(過去のブログでも意見を書いています)。ただし、統合の前にやるべきこと、やれることがまだまだあるでしょう、という立場です。その上で統合しかないのであれば市民も納得の上で統合となるだろうと思います。まだその段階ではないと考えますし、今の進め方では市民の合意は得られない懸念が強まりました。

審議会の参加者で、会議の様子についてもし別の印象をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご意見を伺えますと幸いです。双方の視点のお話を聞かせていただき、これからの行動に生かしていければと思います。

今回の件で、統合を前提とする渡辺市政の姿勢が改めて明確になったと言えます。
11月の市長選の争点になりそうですね

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。