市長の文書“非”開示に対する司法判断が確定→適切な情報公開へ大きく前進。

3月18日に定例議会が閉会となりました。
3月は予算特別委員会があるため長めの会期でした。

昨日の山日新聞などでも報じられていて、すでにご存知の方も多いと思いますが、
増富地域再生協議会が交付金事業(3年間で約7千万円!)を中止した理由などを解明するのに重要な各種文書を、渡辺市長が非開示としてきたのですが、司法判断(開示すべし、との判断)が確定したことからご報告します。

これまでも、なぜ事業が中止されたのか、納得のできる明快な説明は1度もされてきませんでした。それどころか不信感が拭えない状況が続いています。誰もが羨むほどの交付金事業で、きっと、あんなこともやりたい、こんなことにも挑戦したい、など様々あったであろうことが容易に想像できるにも関わらず、途中で事業を中止したのです。普通では考えられません。何があったのか。理由を解明することにつながる可能性のある文書類が、今回甲府地裁から開示すべし、との判決が出たわけです。

渡辺市長はこの「判決に不服」で、東京高裁へ控訴するための議決を議会に求めていました。控訴のためには議会の賛成が必要なのです。

私とすれば、なぜ不服なのか理解できるところは一つもありませんでしたし、市の説明も全く響くものはありませんでした。議員からの質疑や控訴すべきという討論内容も同様でした。その感覚は市民の大多数と同じであると確信していましたが、しかし、議会はいわゆる市長与党と野党で拮抗してまして、どうなるか最後まで見通せない状況でした。

採決の結果は10対9。
再議(平たく言うともう1度考えて欲しいとの市長からのリクエスト)の結果も同じ。新たな理由などが示されなかったので当然と言えば当然ですが…

これで様々な情報が開示されることになります。
司法のお墨付きです。
市の説明の行間にあったものなども明らかにできるかもしれません。今回控訴に反対した議員たちで、そうした動きも加速していければと考えています。

最後になりましたが、今回の裁判は野中真理子議員が提訴されたものでした。
大変お疲れ様でした。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
地域政党「あしたの北杜を想う会」所属
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。