オール北杜=“全て追認”では議会の存在意義が問われる。今こそ議会の存在感を

コロナ対応に対する議会の動きなど

新型コロナウィルスへの対応について、先週15日、議会に対して説明がありました。
本日議会サイドでも会議をしたので、そちらと合わせてご報告します。

まず先週の会議ですが、“協力しあってオール北杜で対応にあたれるよう協力を”といった呼びかけが市長よりありました。想いとしては同じですし、連日対応に奔走している職員の皆さまには敬意を表すものです。
一方で、市長がやること(やらないこと)に、無批判に賛成するということではありません。それでは議会の存在意義が問われます。市長を押し動かしていく必要があれば当然のこととして行動し、アクションを求めてまいります。

先週市から説明を受けた際の資料をPDFにしましたので参考までに共有します。→こちら
この内容から伝わってくるのは、ざっくり言えば、今は「閉じる」「延期する」が主だった対策です。
公共施設の閉鎖などで市民の皆さまもご存知の通りかと思います。
こうした対応については概ね賛同するものです。

一方で気になることも多々ありましたので、先週時点でいくつか対応を求めました。
・職員が感染した場合、どのように業務を回すのか検討を(コンティンジェンシー・プラン)。
・年単位で学校が休校となることを想定した対応を(予想が外れたら喜べばいい)
・介護崩壊を防ぐため先手を打つこと
・経済対策については、商工会経由で事業者アンケートをとっている、とのことだったので、結果をすぐに情報公開し、対策を急ぐこと
・医療については県と連携しているが、市として動けることは着手すること(軽症者向けの部屋の事前確保など)
・台風シーズンに向けて避難所の3密対策を急ぐこと

議会からも市に対する提言をまとめています

議会側では対策本部を設置し、本日会議があり、私からは(他の議員とも一部重複しますが)次のポイントについて求めました(順不同、大小様々の羅列ですがお許しを)。

  • 前提として、どの程度の期間“自粛”が必要と仮定するかによって対策が異なってくるので、その点を明確に
  • 市がどのような動きをしているのかが市民に伝わっていないので、市長による毎日の情報発信を
  • 問い合わせ窓口を一本化し、ここに連絡すれば全てが分かるように(わからないことも分かるように)
  • CATVの週刊ほくとニュースで発信している情報があるようだが、HPにアップされるコンテンツが古いので、見られない家庭向けにタイムリーに更新し、SNSなどで発信を
  • 市内事業者が廃業ではなく、どのような状態でコロナ終息(収束ではなく)を迎えられればV字回復に向けてスタートダッシュができるか、という視点を持ち、そこに向けた事業者向けの政策を
  • 緊急性の低い事業については、コロナを乗り切るための政策へと予算を組み換えを
  • 職員が感染したケースを想定したコンティンジェンシー・プランの策定を(再度)
  • 休校が長期になると仮定した教育プランを(オンライン含む)
  • 休校による児童生徒の内面サポートの充実を
  • 給食食材納入事業者に対する補償を(3月など既に発注していた食材など、韮崎市のように国の補助事業の活用を)
  • 保育園や放課後児童クラブも”自粛”をお願いしているが、事実上登園を拒否する事例を耳にしているので、今こそ安心して預けられるように(例えば自営業者は臨時閉店しても仕事をしてないわけではない)
  • 病院のベッド数や稼働状況について、県と連携し市民に知らせること
  • 介護崩壊を防ぐための方策として事業者間の連携とのことだったが、各事業者は手一杯であり、改めて現実的な方策の検討を
  • 病院もそうだが介護分野においてもマスクや防護服などが足りていないので目配りを
  • 台風シーズンに向けて、避難所の3密を回避するための方策を(改めて)
  • ふるさと納税の活用を
  • 対策に必要な財源のために、”安全地帯”にいる議員をはじめ市長や職員の報酬カットも検討すべきではないか

具体的な対応策の提案には私自身至っておらず、歯痒い想いではありますが、引き続き皆さまのお声を伺いながら、模索を続けてまいります。


本日も辻立ちへの応援誠にありがとうございました。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
地域政党「あしたの北杜を想う会」所属
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。