北杜市独自支援の公表。事業者への5万円給付は、商工会加入を条件とせず、市内事業者全てを対象とすべきでは。

4月30日、北杜市のコロナ支援策について、議会に説明がありました。
(ブログが正常に機能しておらず、中身が見れないのでアップは別の日になっています)

5月6日の議会を通過する前提ですが、影響額としては約50億円ほど、そのうち市独自でやるものは約3億円、という内容です。
配布された資料のPDFはこちらです(市内事業者アンケートの集計結果もファイルになっています)。

国、県の支援策と一緒に書かれていますので、ここでは市独自支援をご紹介します。

個人・世帯向けの支援


市独自の給付は現時点ではありません。6月以降の先の支援ですが、コロナ収束が見えた段階で、ほくと応援商品券が検討されています。配布時期や額などの詳細はこれからです。北杜市商工会加入店が対象なので、そうでない事業者も対象に位置付けるよう提言してまいります(商工会を否定しているわけではないですよ)。


市営住宅の住宅料を最長6ヶ月納付猶予します。後に支払う必要はありますが、選択肢になる方はぜひご活用ください。


上下水道使用料を最長6ヶ月納付猶予します。こちらも後で支払う必要はあります。

市として色々と考えてくれましたが、国が出す一律10万円とセットでも、この難局を乗り切ることは難しいと捉えています。国で議論されているベーシックインカムの議論にも注目してまいります。

事業主向けの支援


市独自支援として、商工会に加入している事業者に一律50,000円を給付します。
商工会未加入者への加入補助として法人10,000円、個人8,000円の給付(上限)もあります。入会案内はこちら→https://www.hokuto-city-shokokai.jp/admission.html

市の説明では、①商工会には地域の商業の核になっていただきたい、②現在加入していない事業者さんは対象外で、商工会加入促進を促し給付していきたい、③市が給付をすると時間がかかる、とのことでした。ちなみに市が示した数字では、市内2,167事業所のうち409事業所が未加入です。

私は給付そのものを否定するものではありませんが、給付するならば商工会で区分するのではなく、お困りの市内事業者全てに給付すべきとの立場です。商工会を否定しているわけではなく、加入は事業者の自由であるべきで、給付の仕方を考え直すべき、との意見です。提言してまいります。


飲食店の出前や持ち帰りへの対応に対して上限10万円が補助(1/2補助)されます。対応にかかった経費が補助対象で、例としては、容器や広報などの費用を対象と考えているそうです。


地域ぐるみで行う、北杜市産の農産物を中心とした、ドライブスルー・宅配・ネット販売を支援するため、上限100万円が補助されます。これは”地域ぐるみで”ということで個人は対象ではありません。


農産物の直売、飲食店の出前、持ち帰り情報などの共同発信、として、独自のウェブサイトを作ります(200万円)。しっかりとアクセスしてもらうためには、大手サイトを使う方が効果的と考えます。すでに民間で複数の動きがあるため競合もします。大手サイトを使う、もしくはすでに良いものを立ち上げているサイトの補助、の方が良いのではないでしょうか。提言してまいります。


市独自に保証料の補助を行います(市が1/2補助)。これで事業者負担はなくなるとの理解です。


事業者向けにも、上下水道使用料の最長6ヶ月納付猶予があります。個人向け同様、猶予ですので後で納付する必要はあります。


復興期(終息が見えてきた時期との理解)には、販売支援として、チラシ作成、Web構築に対する支援があります。6月以降に詳細設計される予定です。

福祉・医療関係の支援


高齢者の病院受診の移動手段、生活必需品の購入支援としてタクシー間を給付します(1000円券を月2枚、6~8月)。
連携するサービスはこちらになります
→県タクシー協会峡北支部による「買物・見守り代行サービス」について
 https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/12387.html


妊婦日常生活支援として、病院受診の移動手段、生活必需品の購入支援としてタクシー券を給付します(1000円券を月2枚、6~8月)。


市内障害福祉サービス事業所へのマスクの配布(34事業所 各250枚)。


【肉と魚と惣菜のわたなべ】さん、【エネオス高根パイパスSS】(木次商事)さんがご提供くださっている消毒液の配布(周知の拡大)


保育料・副食費の4〜7月分の利用者負担額の無償化。支払済の4月分は返金対応がされるようです。


18歳未満の子どもがいる世帯(3,401)への応援給付金。6月以降の対応で、制度設計はこれからです。

学校関係の支援


4〜7月分の学校給食費の無償化材料納入事業者への補助も引き続き提言してまいります。


継続して、児童生徒の居場所の確保(学童、学校)


子どもたちの学びを止めないための支援、として、5月1日に動画配信をする、とのこと(小学校4教科✖️6学年分(全24コンテンツ)、中学校7教科✖️3学年分(21コンテンツ))。

さらに進んでいる学校もある一方、ご家庭ごとの端末や通信環境の違い、小学校1年生は現実的にすぐにオンライン可能か?などのハードルもあります。様々な取り組みをしてくださっていますが、格差を埋めるのは現実的に厳しい状況です。
国の議論ではありますが、9月入学案(休校継続であっても対応できるように、そこまでに環境を整える)に賛同します。

その他、市民生活関係として


市民や子どもたちへの応援番組を作成するそうです(予算額132万円)。子どもたちが元気になる良いものができることを期待します。


キャッチコピーの募集レシピの募集をするそうです。お金をかけずにできることとして、様々な試行錯誤をされてらっしゃるものと思います。こちらも期待しています。

その他、6月以降の対応内容がありますが、本日時間切れでヒアリングできていないので、改めて情報共有いたします。

ご意見を伺わせてください

この対策は、5月6日の議会を通過するまでは”案”です。
ぜひ市民の皆さまからの忌憚のないご意見を伺えますと幸いです。→よろしければこちらのフォームから
少しでも対策に反映できるよう、力を尽くしてまいります。

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
地域政党「あしたの北杜を想う会」所属
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。