北杜市長選挙 立候補表明 記者発表 全文書き起こし

北杜との出会い

まずは、私、池田恭務と北杜との出会い、そして北杜への強い感謝の気持ちをお伝えすることから始めさせていただきます。

各種情報の詳細につきましては、ホームページもご参照いただけますと幸いです。

まず現在の肩書きですが、北杜市市議会議員、ということになります。47歳です。

出身は北杜市ではなく、東京からの移住でございまして、北杜に来る直前は、永田町で国会議員秘書を務めておりました。付いていた議員の2014年末の選挙結果もあり、かねてより憧れの地であった北杜市に終の住処として、2015年に居を移しました。

なぜ北杜市が憧れの地であったか、ですが、最初の接点は民間企業で馬車馬のように働いていた頃に遡ります。昼夜問わず、土日も関係なく働いている姿を心配した親族が、休みの日に連れてきてくれたことが最初のきっかけでした。当時時間ができると植物公園に行って年間パスポートの購入を検討するほどに自然を欲していたのですが、この北杜市の自然の雄大さ、美しい景観に接して、一目惚れをし、一発で虜となりました。いつか北杜市に移住して大自然を生活の一部にしながら暮らすのがとなった瞬間でした。

その後、休日に遊びに来てはいましたが、本格的な移住となると、仕事をどうするかと言うハードルもあり、夢の実現はまだ先になると考えていたのですが、先の通りで2015年春にこちらに移住してまいりました。

市議会議員として

移住してきた当初は総務省事業である地域おこし協力隊としての仕事をしておりましたが、行政と密に仕事をする中で、様々な課題とも直面し、改めて自分自身、秘書という立場ではなく政治家として世の中を良くすることに貢献したい、との想いが強くなり、2016年の前回市議会議員選挙に挑戦いたしましたところ、888という大変縁起の良い票を頂き、1期4年間、仕事をさせていただきました。行政・議会の透明性や公平性にこだわり、ブログやSNSで様々な提言や情報発信にも力を注いできました。これまで表に出ることのなかった政策の詳細や課題など、市民の皆さまと共有することで、これまでには無かった新しい風を吹かせることができたと自負しております。

昼夜問わず、休み無く働いていた移住前とは一転、こうして北杜の地にお世話になり、雄大な大自然と、ここに住む活力ある方々とともに、健康で幸福な生活をおくることができていることに、改めて感謝と敬意を表します。そして市議会議員として、地域のために働く機会を下さった市民の皆さま、有権者の皆さまにも改めて感謝申し上げます。

市長選への挑戦理由

こうして4年間、議員として仕事をさせていただく中で、様々なことが見えてきました。

いわゆる地方都市が抱えている諸問題に、北杜も例外なく直面しています。

人口減少・少子高齢化、経済・社会の持続性低下、厳しさのつづく財政など、長らくこうした問題に取り組んできておりますし、北杜も決して手をこまねいてきた、というわけではありません。

ただ、大自然や景観、首都圏からの近さ、晴天率の高さ、空気や水や食べ物のおいしさなど、他自治体と比べ恵まれた環境を最大限に生かしてこれたか、といえば、改善・改革の余地がまだまだあります。

市民生活は市長・行政によって大きな違いが出てきます。

私は北杜の潜在能力を最大限に発揮することができれば、北杜の未来はどこよりも明るいと確信しています。

こうした未来へ市民の皆様とともに前進していくにあたり、私は、「子どもたちが戻ってきたくなる街」づくりを提唱いたします。

子ども時代の記憶が素敵なものであったなら、一度は北杜から巣立っていても、自分の子どもたちを北杜で育てたい、そのために戻ってきたい、と思ってもらえるでしょう。

子ども時代に接していた大人たちが生き生きと生活していれば、自分もあんな生活をしたい、北杜で家族と生活したい・働きたい、と思ってもらえるはずです。

同様に、子ども時代に接していた高齢者が安心して生活していれば、ご自身の老後も安心して過ごせると、終の住処として北杜が選ばれるでしょう。

そして、この街は北杜市外からも注目を集め、移住者が当然増えるでしょう。

この好循環を生み出すことこそが、持続可能な街を作る唯一の方法です。

では、どうすればこうした社会を実現できるのか。

子どもたちが幸せな社会の実現

  • いじめや虐待から守られ安心して過ごせる社会の実現
  • ICTを活用し子どもそれぞれに最適化された学習
  • 美しい自然や故郷の原風景が守り育てられる社会
  • 若者議会を設置し、子ども時代から参加する街づくり
  • 生活面でも誰ひとり置き去りにしない社会の実現

このような北杜なら、巣立った後も、自分の子どもたちも北杜で育てたい、戻ってきたい、そういった好循環となっていくでしょう。

大人が幸せな社会の実現

  • 安心して妊娠、出産できる環境の充実
  • 育児、子育て負担を感じない社会
  • どこでも仕事がしやすい環境の整備
  • スポーツや生涯学習の機会充実

このような北杜は、子どもたちが憧れる、生き生きとした大人があふれる街であり、自分が大人になってもここで生活を営みたい、戻ってきたい、そう思ってもらえる好循環へとつながるでしょう。

高齢者が幸せな社会の実現

  • いつまでも社会の中で活躍できる場の創出
  • 子どもたちも安心できる医療・介護の充実
  • 希望に寄り添った在宅看取り率の向上
  • 安心して暮らせる生活インフラの整備

子どもたちからみて祖父母の生活が安心であることは、自身の老後への安心感となり、戻ってきたい、の好循環となるはずです。

公平で成果の見える行政の実現

  • 情報の見える化で市民が納得できる意思決定
  • 市民の満足を目的にした行政組織と評価制度
  • 今、やるべきことに集中する予算編成
  • 市民の生命を第一に考える防災設計

こうした納税に納得感のある自治体となることが、戻ってきたい、につながります。

このような北杜市の未来像は、決して夢物語ではありません。

子どもの数が増える、人口が増える、というのはあくまでもこうした社会実現の結果であり、目的ではありません。

誰ひとりとして置き去りにしないという覚悟が、地域全体を安心感で包み込み、好循環が産み出される結果です。

新型コロナウィルス対策について

新型コロナウィルス対策については、議会でも主張してきましたが、国、県のマクロでの対策との組み合わせの中で、バラマキではなく、困っている市民へ、継続的・長期的な支援が届けられる対策を求めてまいりましたし、進めてまいります。

報酬と退職金を活用した調査研究

こうした社会の実現は、強い統率力と高い専門性が必要です。トップとして常に最新事例の研究や、様々な領域の専門家のお話を伺うなど、調査研究・自己研鑽が欠かせません。こうした調査研究には費用がかかりますが、それを市の予算で賄おうとすると、必要な時にスピード感を持って柔軟に行動することに制約が生じます。そこで私は、4年間の報酬と退職金合計の3割相当額を、こうした活動に充て、市民の皆さまへ市長として最高の成果、パフォーマンスを発揮できるようにしてまいります。自身の政治団体に寄付する形を取ることで市民からの透明性を高めまして、活動に要した領収書を法で定められる以上に厳しく公開しまして、活動報告もしてまいります。

最後に

私は他の候補者のように、自民党関係者の後援会組織の応援や推薦を得ているわけではありません。

完全無所属での活動となります。

高く、分厚い壁への挑戦です。

これは市民の皆様からの共感やご支援無しには、選挙戦を戦い抜き、明るい未来像を実現することはできないことを意味します。

しかし決して不可能な挑戦ではありませんし、市民が求めている挑戦であると確信しております。

そうした市民の皆さまとともに、

北杜の明るい未来のために、挑戦し取り組んでまいりますことをお約束し、私、池田やすみちの出馬表明のご挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。