【書き起こし】池田やすみちがみなさまからの質問やお悩みにお答えします〜第二回〜

北杜市の生活における悩みやご相談を募集しましたところ、いくつかいただきましたので今週も動画にて回答させていただきます。

多様性を活かした教育プラン

Q. 子供達に多様な学びの機会と場所の提供を!自然環境と多くの知識人が在する北杜市です。これらを活かした幼保育園、小中高と繋がるプランはお持ちですか?多くの方々が個々に活動されています。外部の意見を聞く機会をONLINE等で作れますか?

ONLINE授業の確立含め、不登校や非登校の生徒さんにも等しく学びの機会を提供できるよう、お考えはありますか?

A. 私としましては、子どもたちの多様な興味や好奇心を育てる、探究型またプロジェクト型により多くの時間を費やせるそんな姿を目指しております。北杜の大自然に多くの市民の皆様を巻き込んで、これを進めていきたいと考えております。

またオンライン授業につきましては、1人1台端末通信環境というのが今年度中に整う予定となっております。そこで、私はいわゆるEdtech(エドテック)の導入を進めるべきだという風に考え、市議会でも提言をしてまいりました。

これはクラス全体で一律で進める今の授業スタイルのオンラインへの乗せ換え、というところから更に進みまして、児童生徒それぞれの理解度や進捗に沿って個別最適化されたオンライン授業が受けられる、そういったものになります。技術としてはすでにありますし、国でもそうしたことを進めようとしていると思います。

こうしたことは議会でも提言をしてきたわけですが、基礎教育の効率化、時間短縮にもなりますので余裕ができた時間は、探究型またプロジェクト型の授業に費やすことができればと考えます。さまざまな理由から登校できない児童生徒のみなさんにとっても、場所だけではなくて時間の制約もない形で学びの機会を得られるということにもつながるという風に考えております。

市長になりましたら、こういったことにもしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

関連ブログ:GIGAスクール構想を文房具の置き換えに終わらせないために(EdTechに関するブログ)

コロナ対策

Q. 冬に向けて、新型コロナに対する対応を真剣に準備する機会ですが、軽症者、無症状の方への療養施設確保、医療従事者への危険手当や介護従事者への危険手当と併せ、PCR検査を彼らが定期的に受けられる体制づくりなどはお考えでしょうか?

A. 療養施設が足りなくなることへの懸念、感染が拡大した場合のリスク管理はどうでしょうかという内容かなというふうに思うんですが、現在は県主導の元、民間施設との協議、また医師会との連携など軽症者受入施設の確保というのを引き続き行ってくださっているというわけですが、この点に関しましては、リーダーを複数設けるというよりは、知事をリーダーとして物事が円滑に進むように連携を深めるという方が現時点といいんじゃないかなと捉えています。市としましては、市内宿泊施設とのコミュニケーションを深めておいて、いざというときにすぐに動けるように市として県をバックアップするというのが良いのではと考えています。

医療従事者、介護従事者の危険手当についてですが、県の方で今最大20万円の手当てというのをしておりまして、現時点ではまずはこちらでという風に考えています。

https://www.pref.yamanashi.jp/imuka/kikaku/iroukin.html

https://www.pref.yamanashi.jp/chouju/shingatakoronakaigojyuujisyairoukin.html

3点目の pcr 検査についてですけども、医師が感染の疑いがあると判断した場合または濃厚接触者というふうに判断された場合に行われているというふうに思うわけですけども、医療従事者や介護従事者についてもこの基準を当てはめるということに対しては私は肯定的に捉えています。

今の山梨県、北杜市の状況は、従来の行政検査ということで対応できているわけですが、市独自の体制を必要とする現段階ではないにしても、今後の状況次第ではそれが選択肢になっていく可能性はあるという風に考えますので、県および医師会と密なコミュニケーションを継続していくべきだと考えています。

エネルギー、地球環境への考え

Q. エネルギー問題、地球環境問題に対して、普段どのように考えていますか? 原発のこと、エネルギーの需要需給、自然エネルギー、ソーラーパネル、地球温暖化、を含め。

幅広い内容なわけですけども、僕と市政に関するところでいきますと、地上設置型太陽光発電設備についてへの市民の関心が高いのは、皆様御承知の通りかなというふうに思います。

昨年ですが、太陽光発電設備と自然環境の調和に関する条例というのが作られております。こちらは市民に加えまして、事業者や弁護士も入った検討委員会で1年ぐらいかけて議論をしてまして、全会一致で作成された答申内容というのがあるんですけども、この内容とは大きく異る、言ってみれば骨抜き条例と言われても仕方ない内容になってしまいました。ですので私はこの条例には反対を致しました。

関連ブログ:太陽光条例が施行されることの何が問題なのか。討論内容全文を記載します。

一方、太陽光技術自体を否定するものではありません。ただ、観光資源である景観やUターン・移住に寄与する住環境であったり自然環境に影響を与えているというふうに言わざるをえません。太陽光パネルが散在する中での富士山の絵はがきを喜んで買うという方がどれぐらいいるかというと、少数派だろうというように思います。

ですので私は答申の内容に沿った条例改正が求められる、改正してまいりたいという風に考えております。一方で、土地を農地のまま、林地をそのまま活用したりということのメリットも創出する必要があるという風に考えますので、並行してしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

北杜市長として取り組むこと

Q. 北杜市長になりましたら何をはじめに変えていきますか?

A. いわゆる100日プランみたいなイメージかなと思うのですが、11月が市長選ですので最初のマイルストーンは3月の予算審議議会になると思います。その間、大小細々した改善的な取り組みには随時着手していくわけですが、大きな柱となるかと思うのは、まず予算的なところで今年度事業、これは教育を含めたすべての領域ですが、総点検が必要だと思っています。効果の出てない事業はより効果的にしていかなきゃいけないですし、場合によっては中止だったり、不要不急なものは延期する。効果の出ているものについては未来に向けたより多くの投資をしていく、そうしたメリハリのある予算編成に向けた総点検が必要だと考えています。

また、市民との対話の部分では、私は4年前からこれは提案提唱してきましたが、小学校区単位での市民の皆様との対話というものをスタートしていきたいというふうに考えております。そうしたところで出てきたアイディアや意見を予算編成や事業の改善、新しい事業に反映していく、そんなサイクルをすぐにでも作って参りたいと考えています。

終わりに

今週は以上となります。

実はまだいくつかいただいている投稿がありますが、また来週改めて回答させていただきたいと思います。

引き続き、皆様からの貴重なご意見、ご質問をお待ちしております。

回答フォームはこちら→ 北杜市での生活や今後の政策についてのお悩み・質問を聞かせてください!

どのような内容でも、追ってこのような形でご回答をさせていただきます。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
北杜市市議会議員。47歳(2020年8月1日時点)
会社員時代は外資系コンサルティング会社などで勤務。その後、東日本大震災をきっかけに政治の世界を志し、国会議員の政策担当秘書として活動。
2015年北杜市に移住。地域おこし協力隊として、行政活動に従事。2016年北杜市にて市議会議員選挙、初出馬にして当選。
妻と2人の子ども、そして愛犬の4人と1匹家族。
2020年、養育里親の認定取得。