【書き起こし】池田やすみちがみなさまからの質問やお悩みにお答えします〜第三回〜自治会によりゴミ捨てられない問題

北杜市の生活における悩みやご相談を募集しましたところ、いくつかいただきましたので今週も動画にて回答させていただきます。

自治会によりゴミ捨てられない問題

Q. 北杜市に移住して子育てを始めましたが組への入会をさせてもらえず5年が過ぎました
ゴミは役場まで毎回車で運ばなければならず子供がこれから学校に入っても行事や登校班などで不安です
どうすれば良いでしょうか?

A. 希望されていても組へ入れてもらえないのはとても残念に思います。ゴミ収集についての現在の市の考え方は、行政区(組)単位か、もしくは新たに10軒まとまってもらいゴミステーションを設置する、というものです。自治体によっては各家庭の前に出してもらい個別に収集するところもありますが、広い北杜市では現実的ではないと考えます。私としては、ゴミステーションと行政区は切り分けた上で、10軒程度のくくりで管理頂くのが現実的と考えています。実際市内でそのような運用をしているところは既にあります。私は今後、こうした取り組みを進めてまいりたいと考えておりますが、たった今の解決策にならない力不足をお詫びいたします。

移住者と行政区のミスマッチを防ぐために

こうした状況を事前に防ぐために、行政区や組ごとの決まりごとなどを公開する「集落の教科書」を作成することを提案してきました。行政区への入会費がいくらか、毎年の区費はいくらか、行政区に入れないことがあるのか、入れない場合のデメリットは何か(ごみ捨てなど)、必須の決まり事は何か、緩やかな決まり事は何か、など、一覧化して公開することで、移住後のミスマッチを防ぐのが目的です。

関連ブログ:評判の良い「集落の教科書」とは。メリットしかないのでは。北杜市でも作成を。

こうした移住検討時の不安要素が解消されることで、場所によっては移住が増える一方、場所によっては増えないといった差が出るかもしれません。もし地域で移住を増やしたいと思えば、これまでの”決まり”を見つめてみるきっかけになりますし、逆にこれまで大切にしてきた”決まり”は変えない、という選択の自由もあります。

「集落の教科書」が公開されたとしても、いきなり土地を買って家を建てる、というハードルは依然低くはありません。そこで空き家を活用し、DIYワークショップを組み合わせるなどしてリフォームした後、賃貸にし、そこが気に入ったら賃料はローン返済済額とみなして購入も可能とする、もし合わなかったら別のところをトライすることができる等し、Uターンや移住を促進することも推進したいと考えています。

もう一方のお問い合わせの学校関連ですが、行政区とは別なので心配ないと思います。
もしお困りなことがありましたら、ご連絡いただけますでしょうか。しっかり取り組ませていただきます。
引き続き、皆様からの貴重なご意見、ご質問をお待ちしております。

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どのような内容でも、追ってこのような形でご回答をさせていただきます。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
北杜市市議会議員。47歳(2020年8月1日時点)
会社員時代は外資系コンサルティング会社などで勤務。その後、東日本大震災をきっかけに政治の世界を志し、国会議員の政策担当秘書として活動。
2015年北杜市に移住。地域おこし協力隊として、行政活動に従事。2016年北杜市にて市議会議員選挙、初出馬にして当選。
妻と2人の子ども、そして愛犬の4人と1匹家族。
2020年、養育里親の認定取得。