一丁目一番地の公約「子どもの数を10年で2倍」を反故にするのではなく、挑戦を諦めないで欲しい。

昨日12月定例会が閉会となりました。執行の皆さん、議員の皆さん、大変お疲れ様でした。
新たに当選された1期目の議員さんたちの積極的な発言が印象的で、議会内の良い刺激になることを願っています。期待しています!

一方、先日のブログやSNSでも情報共有しましたが、市長選にて掲げていた公約の多くが早々に反故にされることが明らかとなった、とても残念な定例会でもありました。

順次情報共有してまいりますが、子どもの数を10年で2倍にする、と掲げられていた件について本日は共有いたします。

(サマリー)

■選挙前の目標数値は「10年間で小学生の数を2倍にする。令和12年 小学生の生徒数3,800人」と説明。

■しかし12月議会では、10年後に想定されている小学生の数を2倍、と大きく後退

■公約“反故”ではなく北杜新時代へ“挑戦”をして欲しい。公約を反故にするならば説明責任を果たすべき。

選挙前、選挙中の各種媒体や選挙広報で「子どもの数を10年で2倍に!」と公約されていました。市民の受け止めは、

  • 令和2年の小学生(1,923人)から10年後に2倍だと3,846人
  • 令和3年(1,880人)からですと3,760人

であり、公約されていた3,800人とおよそ合致します。
当ブログを書いている現在もホームページにそうした公約を掲げておられます。→こちら

ホームページより

しかし12月定例会では、現時点で令和12年に想定されている子どもの数から2倍、と公約を反故にする答弁がなされました。

令和12年の現時点の小学生の将来推計人口を問い合わせしたところ、令和8年までしか無いそうで、こちらのグラフになります。

参考までに毎年の出生数を200人と仮定すると、令和12年の小学生の人数は1,219人となり、ここから2倍が目標となると2,438人です。公約の3,800人とは全く異なってしまいます

ハードルを下げても高い壁ですが、どのように子どもの数を増やすのかという議会からの質問には、「今後の”ほくと子ども育成戦略会議”の中で検討する」とのことで、具体的なプランはないようでした。ただ前向きに捉えれば、挑戦はこれからです。にもかかわらず、多くの市民が期待した公約(=市民との約束)の現実に挑戦すらせず、市長就任早々反故にする責任は重大で、説明責任を免れることはできないでしょう。賛同できる目標は一市民として応援します。

政治不信や若者の政治離れは、こうした政治家の言行不一致が原因と言えます。
市民の皆さまが政治を諦めることのないよう、そして政治への信頼が失われないよう、引き続き活動をしてまいります。

■プロフィール■
前北杜市議会議員。
会社員時代はコンサルティング会社などで勤務。
東日本大震災をきっかけに政治の世界を志し、国会議員の政策担当秘書として活動。
2015 北杜市に移住。地域おこし協力隊として、行政活動に従事。
2016〜2020 市議会議員。
2020 市長選出馬。
妻と2人の子ども、そして保護犬の4人と1匹家族。
2020年、養育里親の認定取得。