1年半でガス使用量11㎥とは一体どのような生活なのか(うちは直近1ヶ月だけで約25㎥)
(最初にタイトルで誤解のないように、うちは4人家族分で、藤原尚議員はお一人分であることを補足します)
昨日のブログで整理した観点のうち、
(1)定量情報(公共料金、使用量)からは「居住実態あり」とはとても言えない
(2)新たな疑問が生まれても追加資料請求を認めない委員会の目的は一体何だ?
についてまとめて整理しご報告します。
以前にブログに記載した内容も含みますが、藤原尚議員の居住実態の有無を調査するにあたり、他の自治体でも一様に提示要求されている公共料金(使用量)を改めて確認します。
水道
昨日のタイトルにもした通り、年間3㎥の使用量であり、うち8ヶ月はゼロ請求です。
(提出情報を栗谷議員が表にしてくれています。詳細はこちら。)
その理由は、お隣の韮崎市にて食事、風呂、洗濯はしているから、というのと、
”節約”しているためという理由です。それとご家族の事情もお話しされました(ここでの紹介は控えます)が、だからと言って居住実態が「ない」ことを「ある」とはできません。別問題です。
特に論理破綻してないか?と言わざるをえないのは、
20㎥/2月までは、使おうが使うまいが基本料金内なのです。”節約”では合理的な説明になりません。
トイレは外の畑でしているそうですが、上記の通り、トイレの水を節約しても意味がない以上、これらの説明では納得できません。
水道使用量のあまりの不自然さに対し、
市民にご納得頂けそうな理由は全く聞けませんでした。
電気
冬の間は電気使用量が上がっています。しかし証言によると水道の凍結防止のため、とのこと。
寒冷地でないと馴染みがないかもしれませんが、こういったもののはずです。
うちにもあり、冬の間は電気代が倍近く高くなります。
しかし、上記の通り、トイレを外でするほど”節約”を心がけてらっしゃいます。
冬は普通にマイナス10度よりも低くなりますが、それでも外でトイレをし、”節約”されている、ということになります。
にもかかわらず、ほとんど通水しない水道管を温める凍結防止の電気代は”節約”しておられない。
水道の元栓を閉めれば凍結防止のための電気代は不要になるはずです。
元栓を閉めておいて、ペットボトルの水を買ってきて使った方が”節約”できそうです。
さらに言えば…
平成28年11月が選挙で、被選挙権を得るためには3ヶ月前から北杜市に居住実態が必要ですが、
上記栗谷議員が整理してくれた表からは、人が住んでいる家の電気使用量とは到底思えません。
8月 21kWh
9月 10kWh
10月 3kWh
11月 (選挙)
一通りの家電製品はある、とのことでしたが、ネット情報(恐縮です)によると、冷蔵庫だけでも、30kWh/月程度は発生するようです。
電気使用量の不自然さに対し、
市民にご納得頂けそうな理由は全く聞けませんでした。
ガス
ガスの使用量は1年半で11㎥。料金にして6,340円です。
これだけだと「居住実態無し」と言わざるを得ません。
うちは4人家族ですが、直近1ヶ月の使用量は25㎥なので単純計算すると一人当たり6㎥。
12ヶ月で72㎥。冬場のガス使用量はかなり上がるのでこれでも少ない計算です。
契約にもよりますが、一月の基本料金が1620円なので、基本料金だけでも年間2万円近くになります。
藤原尚議員の11㎥との差は何から生まれるのか、少しでも「居住実態あり」の可能性を探るためには、月々の明細情報は必須ですが、電気、水道については最初から月々の明細を提示されたのに、なぜガスは提示しなかったのか。
清水進、原、相吉の3議員から何度も追加資料の要求がされましたが、
別の議員の方々からは、“前回の委員会で追加資料はもうない、と決めたから、追加資料請求はできない” “委員会を長引かせるべきではない”といったニュアンスのご意見(これも正確には議事録)。
ほとんどの市民が『???』ではないでしょうか。
残念なのは、斉藤功文委員長(ともにあゆむ会)もそれをサラッと認めるという展開(唖然)。
提出された資料をもとに質疑をしたら、新たな疑問が生じるのは当然であって、疑問が無くなるまで追加資料を請求し確認を進めるのは当然のことです。
委員会が長引くことと、事実を明らかにすること、の2つを天秤にかけた時、どちらを優先すべきでしょうか?
しかも長引くといっても、まだたった5回目の開催です。
このような応対では、電話と一緒でガスの契約があったのかすら疑わしい印象となり、藤原尚議員にとっては逆効果だったのではないでしょうか。
ガス使用量のあまりの少なさ、そして、月々の資料が提示されない中で、
市民にご納得頂けそうな理由は全く聞けませんでした。
電気・水道・ガスの直近の使用量
問題が提起された3月末くらいから、増富で見かけるようになった、と言う話もあるため、3月までの使用量に加えて、4月、5月の使用量の請求も出ましたが、そのように取り計らわれることはありませんでした。理由については上記と同じです。
ともにあゆむ会の斉藤功文委員長に皆さんからもご確認ください。
電話
以前も書きましたが、議員名簿に記載のある電話は不通となってましたが、私のメモによると選挙直後の12月上旬に節約のため止めたそうです(正式には議事録を)。
その不通の番号は、5月中旬に携帯電話番号の掲載に変わりました。
同じ時期に、ファックスからメールでの受信に切り替えた、とのご説明がありました。
それまではファックスは韮崎のご自宅で受信しており、都度ご家族から連絡をもらうことで対応していたと証言されています。
急ぎのファックスの場合は、途中の議会事務局に原本を取りに行くのではなく、写真を送ってもらうでもなく、わざわざ韮崎に取りに行かれていたそうです。
水のところでは、トイレを畑でするなど涙ぐましい“節約”をされる方の行動として、全く納得感が得られませんでした。
NHK放送受信料
委員会への提出を求められた後でしょうか、平成28年11月分〜平成30年3月分までの受信料をまとめて支払った、といったご説明でした(正確には議事録参照)。
人が住んでいない場合、法に反することはないのか要確認ですが、住んでいた場合は必須では?
放置したわけではなく、対応しようとしたが、払ってなかった、といったご説明(正確には議事録参照)。
委員会の採決で「居住実態あり」の討論をされたお二方は、今回の問題を提起してくださった岡野議員の昔の水道料金?について長々とお話しされてましたが(居住実態の判断とはなんら関連を感じませんが)、このNHK受信料についてはどうお考えなのか興味を持たれる方は多そうですね。
長々とご報告をいたしましたが、これら情報からは、残念ですがどう考えても「居住実態がある」とは到底言えない、というのが私の意見ですが皆さんいかがでしょうか?
明日以降、
(3)裁判所のこれまでの判例に照らし合わせると、ご本人の証言からは「居住実態あり」とは言えない
(4)同じ集落にお住まいのご親戚が意を決して「居住実態なし」と証言(署名押印付き文書)しても「居住実態あり」とする議員たちの判断理由は一体何なのか?
の観点で引き続きご報告いたします。
池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)
