さくら分園閉園延長も園児の新規募集をしない合理性は説明できず。反対への報復、大人のいじめ、との保護者の意見は当然。市長は猛省をし、市民に寄り添った説明姿勢を。

昨日、さくら分園の閉園問題についての説明会が開かれました。
なんと4時間もかかり、結局保護者さんに納得してもらえなかったとのこと。
お話を伺うと、保護者からの質問に適切に答えられず(答えになっておらず)、堂々巡りだったそうで、理解を得られないのは当然だったようです。


まず状況です。
・報道にもあった通り、3年間閉園を延長する
・そしてなぜか園児の新規募集はしない ←!
・閉園することが、子どもの数を2倍に増やす公約実現につながる、という説明がない

10/5読売新聞記事(ブログアップ後追記)

議員から連絡をもらった保護者さんによると、閉園の不手際(虚偽説明)が報じられると県内に知れ渡って困るので、急遽3年延期にした、とのこと(※1:10.16正確な情報と判断した根拠を下段に追記)。
本当だとすると、現北杜市政には自浄作用は働かないのか、外圧しかないか、との疑念を抱かざるをえません。
保護者への説明の前にマスコミに話をする姿勢もアウトですが。

そして3年間、園児の新規募集はしない、とのこと。
市長は「休園を予定する園に新規の方を入れるわけにはいかない」と会議で言ったとのことですが、
その方針に対する論理的な理由が一切なく、保護者さんたちに納得いただけなかったそうです。
当然保護者からは次のような質問が出ますが、答えに納得される市民は果たしていらっしゃるのか…。

「なぜ閉園する園に募集をかけないのか?」
→いずれ転園が必要となるから。

「なぜ転園が必要となると募集をかけないのか?3歳児だと転園せずに卒園もできる。」
→在園の方も3年のうちに転園を検討して欲しい。市内には他の園もあるので、そちらをご案内する。

「転園を理解した上で、さくら分園を希望する人たちをなぜ排除するのか?」
→市長の方針。

「なぜそのような方針なのか?秋田分園閉園の時は募集をかけた。閉園方針が決まったら募集をかけない、という決まりはないはず。」
→当時の明確な状況は分からない。募集をしないのが市の方針。

「決まりがないなら募集を続けて欲しい。園児の少さが保育環境として良くないというならば、最後まで募集を続けて欲しい。」
→(((意味の通らない回答のループ)))

とこのように、新規募集をかけない合理的な理由が全く見出せないわけです。
在園する子どもたちがいるにも関わらず、これではあえて園の環境を悪くして、転園を仕向けているように見えるわけで、さくら分園を残したい、閉園の場合も最後までいたいというご家庭に、不本意な転園を迫るやり方と言え、「閉園に反対の人たちへの報復」「やっていることは大人のいじめ」と保護者さんたちから悲痛な意見が出たのも当然のことです。

今回のことで、現市政は論理的な検討をした上で政策を決定していないことが明白になったと言わざるをえません。さくら分園閉園の件は氷山の一角であり、議会に対する虚偽報告を未だ認めていないことから、市民目線で言えば他でも虚偽報告がなされている可能性が高い、ということにもなります。

こうした疑念を払拭するためにも、保護者さんたちとの対話を打ち切るのではなく、希望されている市長との面談も実現していただきたい
そして市長には猛省をしていただき、再度の方針転換、もしくは今回の方針と公約との整合性など、保護者さんたちが納得できる説明をしていただけることを願ってやみません。

池田やすみち

■プロフィール■
会社員時代はコンサルティング会社などで勤務。その後、東日本大震災をきっかけに政治の世界を志し、国会議員の政策担当秘書として活動。
2015 北杜市に移住。地域おこし協力隊として、行政活動に従事。
2016〜2020 市議会議員。
2020 市長選出馬。
妻と2人の子ども、そして保護犬の4人と1匹家族。
2020年、養育里親の認定取得。

(※1)議員さんが保護者さんへお話しする内容は、他の保護者さんにも伝わるので、オープンになることを前提としていると考えます(口止めなどしていれば別ですが)。そして議員として、特にこうした問題に対するお話内容には責任も伴いますので、憶測では語られない、とも考えます。またオープンな情報には、議員さんへ説明をした職員さんが特定できる情報も含まれます。議員さん、職員さん共に、これまでも意見が異なることはあった方々ですが、私は信頼できる方々だと思っています。こうした点からも、役所の正式見解では決して認めないであろう内容ですが、憶測ではなく正確な情報であると判断しております。