編集委員が決定した「議会だより」紙面案を議会事務局&議長&副議長が断りなく変更してくる異常さ

「議会だより」は皆様のお手元に届きましたでしょうか?

こちらからもご覧いただけます。

https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/fs/7/9/9/3/5/_/_______55_.pdf

「議会だより」は議会広報編集委員会に所属する9名の議員で、3回の編集会議を経て発行しています。

今回号(Vol.55)で委員になり6回目の発行となりましたが、今回はもめにもめました

議員の存在の根幹に関わるような話であって、末恐ろしさを感じました

なんと議会事務局長から話を受けて中嶋新議長と保坂多枝子副議長が、編集委員会で決めた紙面草稿を、委員会に咨ることなく変えて提示してきたのです。

通常の流れはこんな感じです。

編集会議1…各議員の担当ページおよび議会事務局担当の文面などをチェックし、修正点を洗い出す

編集会議2…前回の修正点がキチンと反映されているか確認。新たな修正点があれば洗い出す(すでに一度やっているのであまりない)。

編集会議3…最終チェック。ほとんど変えることはない。

発行

※議長、副議長は委員ではありませんが、発行責任者であり委員会には参加してまして、普通に発言(意見)もします。

今回の”事件”は編集会議3で発生しました。

私にとってはあるまじき事なのですが、なんと議会事務局が編集会議2での決定と違う内容の紙面案を編集会議3で提示したのです。

委員長含め我々委員に一切の相談をしない議会事務局の動きも不可解ですが、

議長、副議長も、我々委員に一切事前に打診することなく、いきなり別の案を出してきたわけです。

対象ページは、本会議で私を含め6名で提出した『「藤原尚君の議員の資格決定の件について」資格審査特別委員会へ再付託を求める動議』の部分(4頁)。

編集会議2では①動議の提出者全員の名前、②提出理由詳細、の掲載を決定しました。

慎重意見があったにもかかわらず中嶋議長自らの強い意向を受けた決定でもありました。

当然、編集会議3では委員会で決定した内容で紙面案が上がってくる以外あり得ないわけです。

しかし、提出議員名も提出理由もカットされた紙面案が、委員たちに断りなく準備されてきました。

委員(=市民の代表)の決定を軽視するかのような議会事務局・議長・副議長の行為に対し、会議は紛糾。

なぜなら、市民が選挙で決めたことを1職員や1議員が変えてしまうことと同じ、とすら言えるからです。

議長、副議長、議会事務局は民主主義をどう理解しているのか、恐怖すら感じる行為です。

当然ですが、委員会の決定をベースとした紙面にして最終化するよう、”再度”委員会で決定しました。

しかし発行された紙面はこちら…。2度にわたる委員会決定は葬り去られました。

一連の”行い”を正当化する理屈はこちら、とのこと。

  • 地方自治法第104条は議長について「議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する」と規定。よって議会の行為は全て議会の代表権を有する議長を通して行うものなので、議会広報の発行責任者は議長。
  • 北杜市議会広報発行に関する規則第5条第1項では、「議会広報は、印刷開始前に議長に提出し、承認を受け発行するものとする」と規定。
  • 議長が認めないと発行できないことから編集の差し戻しや議長判断で内容を改めることができる。

市民の皆様はどうお感じになるでしょうか?

議会事務局、議長、副議長が、編集委員(市民の代表ですよ)の存在をどう捉えているか透けて見えませんか?

市民がしっかりと監視し、投票行動に反映しないと、こういったことが続きます。

違う角度ですが、今の北杜市議会の実態を示す別の編集エピソードを付け加えると、私は次のような主張をしました。

藤原尚議員の資格(居住実態)を審査する特別委員会での採決に当たり、

  • 加藤紀誰議員が通常通りの起立採決ではなく、”投票”を希望したこと
  • 齊藤功文議員(委員長)がそれを”無記名”投票としたこと

を議員名入りで記載すべきである。

議員の採決行動が市民から見えなくなる重大な決定です。

私の力不足で実現できませんでしたが、市民に知らせるべき重要なポイントでした。

さらに職員が編集委員会を軽視していると思われても仕方がないエピソードを加えると…

  • 編集委員会休憩時間が終わっても議会事務局が戻って来ない異常事態が発生。
  • 委員会に断りなく、委員を待たせて調べ物をしていたとのこと。
  • 必要ならば再度休憩を求めて調べ物をするべきで、何も言わず委員を待たせるというのは、委員(議員=市民)軽視と言われても仕方がない。

議会だよりの編集委員という活動は市民から見えにくいと思いますが、こういった多くの闘いをしています。

残りの任期も議会だよりの編集のみならず、ブレることなく市民の方をしっかりと向き続けて諸課題に取り組んでまいります。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)