北杜市の稲絵アートは観光振興のため?何を目的とし結果はどうなのでしょう?
こんにちは。池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。
本日の山日新聞にも紹介されていましたが、今年も稲苗アートの取り組みがなされています。
北杜市の前に、下の写真は今年の青森県田舎館村の田んぼアートの様子です。
毎日新聞「青森・田舎館村 もはや芸術 迫力の田んぼに感嘆の声」より
今年で25回目。
6月4日に県内外から約1300人が参加し、7色13種類の苗を植えた、とのこと。
すごいですね。これ目的でお客様が来てくれるのが頷けます。
村の文献を確認できてませんが、観光振興が目的と思われます。
昨年の記事からですが、2015年の来場者数で34万人。2016年は40万人が目標だったそう。展望料は大人が300円で、展望料収入は1億円を突破する勢いだったとか。頷けます。宿泊やお食事、お買い物などもあるでしょうから、効果はそれ以上でしょう。
特設?ホームページもありました→こちら
一方、北杜市の様子です。
私自身、地域おこし協力隊(観光課)のとき、任期初年度に関わりました。
その際に、この事業の目的やこれまでの効果について質問した記憶があるのですが、誰も答えられなかったシーンを思い出します。職員さんたちも、目的不明、効果不明、となれば、当然やらされ感が出るわけで。
民間が自己資金でやる分には良いと思います。民間では目的不明なお金は使えません。目的や効果が不明瞭なら株主から怒られ、場合によっては社長が交代させられますから当然ですね。
目新しい表現ではありませんが、当然行政でやる場合も同じであって、民間企業でいう株主は「市民」です。市民がお財布からお金を出して(税金)、この稲絵アートをやっているわけです。目的と結果検証は必須です。
投下している資金が違う!という声が聞こえて来そうですが、それは目的次第。
北杜市でも目的と効果目標をしっかりと設定するならば、それに見合う予算をつけても良いと思います。逆に、いま投下している資金に見合った効果が出ていますか?と聞かれても市民が納得するように答えられないでしょう。
失敗したら次年度に向けて取り組みを見直せば良いのです(改善する、拡大/縮小する、やめる、など)。
もっともダメなのは目的も効果も不明なままズルズルと続けること。
いまの印象だと、事業継続に対して市民の納得は得られないのではないでしょうか。
それでも改善されないならば社長=市長は交代、と言われてしまいます。
いつかも書きましたが、北杜市はPDCAに関しての考えが非常に甘々です。
おそらく関わっている職員さんたちもわかってはいると思います。これじゃまずいなと思いながらも、なかなか自ら声をあげるのが大変なことはよく理解できます。
こちらも何度でも書きますが、こういったことは市長の指示一つで変わります。
要は市長がそこに価値を感じるか、やる気があるか、でしょう。
9月は決算が大きなテーマとなりますので、様々な事業について市民目線で確認しますので、身近な些細なと感じられるようなことでも何でも結構ですので、もし気になることがありましたら、ぜひご連絡を頂ければと思います。