渡辺市長は大丈夫?増富の湯外2施設の指定管理候補者撤回理由が到底受け入れられない理由はこちら。

平成31年度予算に反対した理由の一つに、増富の湯外2施設の指定管理候補者撤回理由とその説明姿勢をあげました。

他の議員さんたちも情報発信をされていますし、可能ならぜひ両サイドの議員から話を聞かれてください。

いろんな意味で説明できる議員がどれくらいいるか不安ですが…

まず撤回理由ですが・・・

(1)市が事業の「構成員」として加えられている(農水省の直轄事業のこと)が、了解を得て申請すべきものだが、説明がされていない

(2)事業の運営責任者の連絡先が指定管理施設である「増富の湯」となっており、事業と指定管理業務は棲み分けがされるべきだが、説明がされていない

(3)議案撤回後、これら課題を解消すべく関係書類の提出を求めてきたが、対応してもらえず解消に至っていない

といった説明が渡辺市長率いる役所サイドからありました。

しかし次のような情報があり、渡辺市長率いる役所の説明には全く納得がいきません。

まず(1)について。

当時農水省から出向で来られていたH氏(当時産業観光部次長)が次のように署名つきで証言されています。公文書として開示されています。

・・・農水省の交付金を紹介するとともに、今後活動したいとする内容を聴きとってとりまとめ、申請書の案を作成し、すでに市が構成員となっていた増富地域再生協議会を実施主体として申請書の案を作成するなど、支援させていただきました。また、その際、当該地域において協議会が交付金を活用して、その活性化を図ることについては、市長、副市長、部長、関係課長等に趣旨及び内容を資料等にて説明し、了解を得ております。・・・なお、市役所における事務処理について、当事者間においては、市の予算を要しないなど決済が不要、協議会の会計処理も不要といった観点い加え、実施概要に係る資料を保有することで必要十分であるとの認識を共有していたことを申し添えます。以上、証言いたします。

これ以上なにも言うことはありませんね。

今回の証言には心からの敬意を表します。

さらに寄せられた情報では、農水省に提出している書類(計画)では市は「構成員」ではなく、書類上すぐ下段にある「取組におけて連携する個人及び団体」に記載されています。担当部長からは、そのような記載は見つけられてない、といった答弁でした…(正確には議事録)

(2)について。

(1)も関連しますが、こちらについてはメールのやり取りも残っていて、それを見る限り、H氏があえて連絡先を指定管理施設にしたように読みとれます。

(3)について。

(1)と(2)がこんな調子ですから、そもそも市が関係書類を求めること自体がお門違いです。

これでは農水省事業の書類を出させたい、と言うのが最初にあり、指定管理者へイチャモンをつけているようにすら見えます。

そして言うことを聞かなかったから、指定管理候補者として取り下げる、と。

質問でも指摘しましたが(1)(2)(3)を見るかぎり、指定管理候補者には何の落ち度も見当たりません。

市民の皆様は、今回の渡辺市長の対応をどう思われますか?

渡辺市長率いる役所の説明は誠意あるものとお感じになりますか?

言うなれば、渡辺市長の管理監督不行届ではないでしょうか。

こんなことでは市の事業をすることへの大きなリスクを感じるのは私だけではないでしょう。

議会が機能していないことも原因である、とのご指摘には返す言葉がなく、一議員として責任を痛感しています。

4月から増富の湯は休館となります(ホームページより)。

緊急改修工事は閑散期にやるべきです。春休みというハイシーズンにやるものではなく、閉館の後付け理由と見られて当然でしょう。

議会でも申し上げましたが、いま渡辺市長がやるべきことは、平身低頭謝罪して、20年近く施設を守ってきた指定管理候補者(現管理者)に4月以降も続けてもらう努力をすることではないでしょうか。

4月に臨時会が予定されています。

引き続き市民が納得のいく説明を求めてまいります。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。