副市長人事について。議会(市民)が軽視されている!とお叱りを受けそうです…

こんにちは。池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。

平成28年度第4回北杜市議会定例会が本日をもって閉会されました。

最終日は40件ほどの議案への採決がありました。

うち賛否の割れたものに対する私の立場を報告いたします。

「北杜市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例について」

「介護保険の給付縮小・負担増を中止し、充実を求める意見書提出を求める請願」

「平成28年度北杜市一般会計補正予算」

「北杜市副市長の選任について議会の同意を求める件」

上記4つで賛否が割れたのですが、本日は「北杜市副市長の選任について議会の同意を求める件」について報告いたします。

副市長は、市長が選び、議会の同意を持って選任されます(地方自治法第百六十二条)。副市長は市長に万が一のことがあった場合、職務を代行される大変重たい職責を担われます(地方自治法第百五十二条)。選挙で選ばれない首長となる可能性のあるポジションということもあり、慎重に議会の同意を得る必要がある、と捉えています。

しかしながら、候補の方のお名前は今朝まで提示されませんでした(少なくとも私には)。議場に入ると机の上にその日の資料が置いてあるのですが、そこで初めてお名前を知らされたわけです。お名前だけでそれ以外の情報は全く無しです。

ですので(他の議員は知りませんが)私には同意をするだけの判断材料が全くありませんでした。

にもかかわらず、質疑・討論なく進みそうになりましたので、挙手で議長にお願いし、質問をさせてもらいました。判断材料がないので示してもらえるのか?といった非常にシンプルな質問です。私からすると、当然の質問です。

「まあ詳しく知らない人だけどいいですよ」といったような無責任な行動は取れません。

しかしながら本当に残念なのですが、提示不要と言った主旨の説明が議長からなされ、判断材料となるような情報が示されることなく、討論も省略して採決、となりかけたので、挙手で反対討論の時間を頂き、「賛成するための判断材料がない、という理由から反対」というとても寂しい討論をしました。

副市長候補者そのものに反対しているわけではなく、繰り返しですが、議会(=市民)に対して、判断材料が示されないことを問題視したわけです。議会が軽視されている(=市民軽視)とお叱りを受ける可能性すら心配であり、賛成の立場を取ることはできませんでした。

明日以降、その他の議案についても報告いたします。