穏やかな日常の時にこそ防災関連情報入手ルートの複数確保を
こんばんは。池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)です。
九州豪雨の被災地ではまだまだ大変な状況が続いているとの報道が続いています。被災された全ての方々へお見舞いを申し上げます。
北杜市においても過去に多くの水害が発生していますので、他人事ではありません。
日頃から必要な時に情報を得られるよう、準備をしておくためにも、以下ご紹介します。
防災無線
もっとも身近なので改めてご説明は不要かと思います。
情報伝達の有効手段だろうと思いますが、ただ一方で、「聞こえない」「何を言っているかわからない」というご指摘を頻繁に受けます。暴風雨などの場合はさらに聞こえないでしょう。
情報伝達のバックアップ手段が必要で、次のようなものが準備されてきたと理解しています。
防災無線を電話で聞く方法
TEL:0551-42-5581または、0551-42-5582。
北杜市ホームページのこちらに詳細が記載されています。
電話が集中したら繋がりにくくなるリスクはあるかもしれません。
ツイッター(アカウントはこちら)
無料ツールですので、大いに活用して欲しいと思います。
ツイッターを使わない方もいらっしゃるので、これだけに頼るわけにはいきませんが、災害時にとても有効であった事例もあります。
以前市長にツイッターの利用を提言しましたが(平成28年12月議会)、その際のお答えはNOでした。市民の安心安全を最優先に考えて頂き、取り組んで頂きたいものです。
防災行政無線の内容が配信されます。
最近のメールをコピペしますとこんな感じで流れてきます。
北杜市役所 地域課からお知らせいたします。
本日、午前10時15分頃に、緊急地震速報の訓練放送を行います。
訓練放送では、緊急地震速報のチャイム音が鳴り、その後、緊急地震速報、
大地震です、大地震です。とアナウンスされますが、訓練ですので御承知おきください。
また、この機会を利用して、身を守る訓練を行うなど、緊急時の対応について確認をしてください。
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北杜市総務部地域課消防防災担当
このメールの返信は受け付けておりません。
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防災ラジオ(市ホームページはこちら)
これは防災無線専用の機器ではなく、エフエム八ヶ岳の電波を利用して、災害時には避難情報を自動的に受信し、お伝えするラジオとのこと。
ただし購入する必要があり、定価で12,800円(申請で6,000円は補助されます)です。
これらのツールが有効活用されるかは、情報内容が適切であること、情報発信タイミングが適切であること、情報を必要とする受信者が適切なタイミングで受け取れること、が前提です。一つでも欠けると意味を成しません。
有効性を高めるためには、防災対策に漏れがないか、しっかりと分析する必要があると考えます。例えば、
・災害タイプ別(地震、水害、噴火、etc)
・ステージ別・時間別(平時、予兆、発災、復旧時、etc)
・人別(乳幼児、保育園児、小・中・高校生、保護者、高齢者、etc)
・場所別(地区、家、職場、避難所、etc)
などのマトリクスでやるべきことやリスクが洗い出され、対応策が明確になっていることが重要です。それぞれに合わせた情報発信が有効性を高めると感じます。
ただ詳細すぎ複雑すぎだと運用できないのでバランスも。
北杜市においては、地域防災計画(こちら)があり、目次を見ると項目ごとに整理されていますが、マトリクスのような網羅性をチェックしたものは無いと聞いています。どの自治体も事前対策はしていても被害が発生してしまう現実があります。
人命に関わることですので何度でも読み返して漏れがあれば提言をしてまいります。