隅々まで多様性への姿勢を。問い合わせの仕組みから。

今定例会では3つのテーマで質問したのですが、「問い合わせ」の仕組みもその一つでした。

当市は行政と地域の繋がりがとても強いわけですが、良い情報は行政に届きやすい反面、苦言などの声は届きにくい(届けにくい)という弱みも併せて持つと感じています。気をつけないと裸の王様状態になります。

様々なご相談をいただく中で、行政には匿名にしてほしい、とか、匿名であっても伝えると誰が言っているか分かってしまうから言わないで解決できないか、と依頼されるケースがそれなりの頻度であります。地域との繋がりが強い分、意見することによる副作用を懸念されてのことです。みなさんも想像できるのではないでしょうか。

これはきっと氷山の一角で、相談もできないでおられる方もいることと思います。

行政サービスに対する市民の要望や苦言などが届きにくいのは、折角の住民福祉の増進のきっかけを逃していると言えそうです。民間ではお金を出してでも収集したい情報です。

「飛び出せ!市長と未来を語る集い」を市長は持たれていますが、果たしてどれだけの“本音”が届いているのでしょうか…

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匿名でも受け付ける
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そんな課題意識の中、抜本的な改善ではありませんが、匿名でも市民の声を受け付けてはどうか?と質問したところ、現在は広報してないものの、匿名でも受け付けている、とのこと。

HPを見ると、そのようには読み取れませんが、受け付けているそうです。

質疑の文脈からは、「受け付ける」というのは当然「回答する」とワンセットです

仮に返答先がはっきりしなくても、HPでも回答できます。

回答すべき重要な市民の声である、と市長が判断するかどうか。全て市長次第です。

→市長への手紙はこちらから

→回答はこちら

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なぜ性別を聞くの?
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別の観点ですが、問い合わせする際、職業、年齢、性別が必須項目になっています。

私には謎でしかなく、問い合わせのハードルを上げていると考えます。

どのような属性の方がどのような政策に関心があるのかを調べるため、だそうです。

さらに市長の姿勢を表しているなぁと感じてしまうのは、【性別】で男性/女性しか選択肢がないことです。

これでは多様性に対して後ろ向き、もしくは関心が薄いというメッセージとなります。移住定住施策にもマイナスです。

こうした細部に市長の姿勢(戦略)が表れますね。

細かいポイントではありますが、より良い仕組みとなるよう引き続き意見してまいります。

後手後手になっており申し訳ありませんが、明日以降も質問した他のテーマについてご報告してまいります。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。