決算に反対すべき理由を教えよう。「平成30年度一般会計歳入歳出決算の認定」に反対しました。

今日は素晴らしい天候でしたね。

空や山々が輝いてました。

ただ週末にかけて台風が近づいてきています。

準備はしっかりとしておきましょう。

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9月定例会の主要テーマは決算でした
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9月議会では「平成30年度一般会計歳入歳出決算の認定」に関する議論がメインとなります。
ブログタイトルは、よくあるタッチで目を引くので真似してみました^^
私は予算の段階でも反対をしているので、予算執行段階で改善されていなければ、認定に賛成しようがありません。
しかしながら…、でありました。
いくつか例示します。

■地域課題早期解決予算関連

各支所に約1000万円ほど予算化されているもので、支所判断で執行できるものです。
しかしその主旨とは異なる使われ方がされていました(武川支所)。
具体的には道路整備だったのですが、道路河川課で予算化されてないものを支所が対応していました。
支出基準からも外れていました。しかも2年連続で指摘を受ける状態です。
道路が綺麗になるのは大変ありがたいことですが、このような支出に目をつぶるわけにはまいりません。
当然決算認定は「反対」しないとまずい内容です。

■道の駅はくしゅう関連

納入金を払えなくなった原因の究明、再発防止に向けて、教訓から何を学んだのか、今後に向けてどのような手を打つのか、安心感につながる答弁をお聞かせいただくことができませんでした。
新たな指定管理者を信頼する、というだけの、市民からすると何とも心許ない答弁でありました。
最後の事象だけに目をやるのではなく、前・指定管理者の全ての期間において、何が起こってきたのか、詳細な振り返り・調査・分析が必要です。
市の当事者意識が足りていない、という点も大変大きな問題でした。
当然決算認定は「反対」しないとまずい内容です。

■白州甲斐駒団地関連

これは以前にもご報告していますが、市長のコスト感覚を象徴する事業なので、しつこく何度でも指摘しておきます。
1LDKが3世帯、2LDKが12世帯、3LDKが3世帯で、合計18世帯入れるわけですが、総事業費が約5億4千万円です。
単純計算で
1LDK=約1500万円
2LDK=約3000万円
3LDK=約4500万円
の物件になります。
民間であればこれに利益を上乗せするので、販売価格はさらに上がります。高級マンション並みです。
以前、有利な財源を使っている!との主張も聞かれ、唖然としましたが、出所がどこであっても我々の血税であることを忘れてはなりません。
「高いというのであれば、安くやってくれる業者を紹介せよ」と言ったご指摘をされた議員さんもおり、あまりのズレっぷりに暗たんとした気持ちになりますが、もしこのコストでしか建設できないのであれば単に事業としてやるべきではない、と判断するのが市民感覚、市民目線、適切なコスト感覚であり、市民から求められる意思決定でしょう。議会もね。

■いじめ第3者委員会関連

関係者の賛同が得られていないのに第3者委員会を立ち上げ、結果として協力が得られず、予算が無駄に執行されました。
第3者委員会から報告されたのは、こうした立ち上げ経緯が不適切である(対市教育委員会)、というごもっともな内容でした。
当たり前に想定しておくべき結果であり、教育委員会がそれをしてなかったことは、決算においても不適切、ということになります。
引き続き、法に基づいた適切なアプローチがなされるよう監視してまいります。
これらは一例であり、その他にも、過去に指摘してきたものが改善されていないなど、問題と感じていないのか、改善が必要でもやらないという姿勢なのか、こんなことでは見えている問題は氷山の一角ではないか、と懸念が増すわけです。
随所にこのような市長の姿勢が表れていれば、当然のことながら賛成はできません。

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市長に危機感を覚えてもらうには過半数が必要
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しかしながら、結果は16対4で「認定」でした。
議長不信任、議長辞職勧告などの特定のテーマでは過半数の“塊”ができるのですが、予算や決算、最近では太陽光条例などでは、全く歯が立ちません。負けまくっています。
これらの“負け”の影響は、その案件だけにとどまりません。
例えば増富関連など、明らかにおかしいと考える事案に対する市長の姿勢を変えていくためには、こうした超重要案件に対する市長の姿勢から正していく必要があります。
どうせ「賛成でしょ?」と思われているために、市長の姿勢に好影響を及ぼすに至らないのです。
政治家は様々な言動をしますが、採決行動が全てです
誰が覚悟を持って北杜市を良くしていこうと行動しているか、残りの任期も注目して頂けますと幸いです。

そして来年11月の市長選・市議選に向けても動きが出てきていますね。
それらの動きに賛同する・しないは別として、良い意味での切磋琢磨に繋がるのは大歓迎です。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
池田恭務(いけだやすみち)
1973年5月1日生まれ(46歳)
1997年国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒
外資系コンサルティング会社等民間企業を経て、
渡辺喜美みんなの党代表秘書(公設政策秘書)。
2016年11月より山梨県北杜市議会議員。
会派無所属の会代表、経済環境常任委員会前副委員長、広報編集委員会副委員長。