【書き起こし】池田やすみちがみなさまからの質問やお悩みにお答えします〜第一回〜

北杜市の生活におけるお悩みなどを募集しましたところ、いくつかいただきましたので動画にて回答させていただきます。

マイホーム補助金について

Q. 家を建てたけど独身だから補助金もらえないんですよね。独身は家も建てちゃいけないのかと。地元の工務店を使って建てて地元で貢献してるんですけどね。

A. 現在、北杜市では子育て世代マイホーム補助金というものを行っています。これは何ためかというと、子育て世帯の U ターンですとか、移住定住を促進する、そうしたことを目指している制度だと思いますが、この制度自体は私も否定するものではありません。

ただ、ご質問を受けてそのとおりだなあと思ったのですが、市では独身の方に価値を見出していないのか?と、今の制度設計ではそのように見られても致し方ない、と思いました。

そうであれば、ターゲットを広げて定住促進奨励金のような制度に組み直す、これは例えば基本額はいくら、お子さんが一人いらっしゃればいくら、移住の場合はいくら、市内企業にお勤めだったらいくら、そうした形で条件に応じてどんどん加算していくような制度も一つ選択肢として考えてまいりたい、そういうふうに思います。

保育園の現場から

Q. 各園マニュアルもないので保健衛生面、親対応、子どものカリキュラム等バラバラで園長しだいということが多い。また一部保育士の行き過ぎた指導は子ども虐待にあたる程だが園長、課長も問題意識を持てず該当保育士も野放し状態。指摘されると排除する(異動させるなど)姿勢強い。行政として機能していないのでは?とにかく子どもの未来が心配です。

A. 領域としては保育なのですが、これは行政全体、組織全体の共通課題であるというように感じます。

改善ですとかチャレンジを含む取り組みに対する組織カルチャーというふうに言えるかもしれません。問題を躊躇なくテーブルに乗せることができる、そうした風通しのよい組織に変化していく必要性を感じます。また、頑張っている職員がより適切に評価される人事評価制度というものも求められている、職員が市民へのよりよいサービス提供に集中できる、そんな環境を整えてまいりたいと思います。

清里“廃屋”?

Q. 集落と集落の間の街灯が少なくて、夜ちょっとこわいです。清里の廃屋に近い空きテナント。せっかく良いところなのにこの建物がこのままなのはどうなんだろうと思う時があります。そういう建物を撤去するための補助金が出たり、市が購入して季節限定の生産者売り場のようなものになれば良いのになぁと思ったりします。

A. これは持っている資産に対して限られた資源をどう投資して、どうリターン獲得を目指すのか、そのスタンスが今の北杜市では明確になっていないんじゃないか、そういった課題認識かと私は思いました。

場所によると思いますが、例えば街灯を付けるのが良いのか、星空を楽しむ場所だろうというふうに捉えるのか、安心安全の観点ではこのルートでお願いします、とか、そうした議論のベースが必要なのではないでしょうか。そして清里駅周辺も同様で、どのような投資をすることがその価値を高めるのか、つまりは広い北杜市清里に限らず、それぞれの場所の価値を定義して強みを活かすことができる、そうした予算編成が求められていると私は考えます。

イベントの効果とは

Q. コンサルティング会社に促されて何ちゃって地域振興イベントにお金を使うのはやめてもらいたい。実際何の効果もないし、もとよりイベントの趣旨が意味不明で、継続性もなし。一体あれは何だったんだろうというイベント。水の山感謝祭の定番メニューのことです。

A. これはイベントに限らず行政が行う事業全般にいえることではないかなというふうに思っています。

第三者から見て良し悪しが判断しにくいというのが実情です。これは市民が判断できる事業の目的や KPI、撤退条件など、市からの情報提供が質・量ともに十分ではないということに原因があるという風に捉えています。

こうした情報の見える化が今求められているというふうに思うわけですが、一方で見える化により、成功だけでなく失敗も明白になってくるという風に思います。その失敗をどう次につなげていくのか、そこまで含めて情報を公開していく、そのような組織にしていきたいと考えています、

終わりに

本日は4つの質問にお答えさせていただきました。
引き続き、皆様からの貴重なご意見、ご質問をお待ちしております。
回答フォームはこちら→ 北杜市での生活や今後の政策についてのお悩み・質問を聞かせてください!
どのような内容でも、追ってこのような形でご回答をさせていただきます。

池田やすみち(山梨県北杜市議会議員)

■プロフィール■
北杜市市議会議員。47歳(2020年8月1日時点)
会社員時代は外資系コンサルティング会社などで勤務。その後、東日本大震災をきっかけに政治の世界を志し、国会議員の政策担当秘書として活動。
2015年北杜市に移住。地域おこし協力隊として、行政活動に従事。2016年北杜市にて市議会議員選挙、初出馬にして当選。
妻と2人の子ども、そして愛犬の4人と1匹家族。
2020年、養育里親の認定取得。